プーマ、工場の環境改善を促進

2016/04/21 06:40 更新


《FBとCSR》IFCと提携


 独スポーツ用品大手プーマはこのほど、新興国の工場が環境・安全衛生面での改善を促進するプログラムを、世界銀行グループの一機関である国際金融公社(IFC、米ワシントン)と提携し、実施すると発表した。

 プーマはこれまでも主な生産者を、自ら作成した基準をもとに評価してきた。IFCとの提携により、この評価結果を金銭的インセンティブにつなげていけるようになり、高い評価を得た工場ほど、今後は割安にIFCから融資を受けられる。

 IFCにとってプーマは欧州における初の提携相手。IFCはプーマとの提携により、中小の生産者が工場の環境・安全衛生面と業績を同時に改善していくための支援活動を推し進めることができる。

 プーマはまず、主要生産拠点であるバングラデシュ、カンボジア、中国、インドネシア、パキスタン、ベトナムの工場にプログラムへの参加を呼びかける。

 参加に名乗りを上げた中国ボール・プラネットは、「キャッシュフローが改善できる上、環境・社会・労働保護向上へのインセンティブにもなり、生産性が高められる」と歓迎した。(ライター・吉田恵子)



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