PTJ春夏 “日本ならでは”の競演

2015/05/28 08:17 更新


 メード・イン・ジャパンへの関心の高まり、円安の進行を背景に、日本素材を見直す機運が高まっている。東京国際フォーラムで28日まで開かれているプレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)16年春夏では、高い技術や手間を込めた“日本ならでは”の素材が競演している。

日本ホームスパン(岩手) 糸から別注の絣ツイード

 自社で糸染めと撚糸設備を持ち、年間700品番の開発に取り組む。16年春夏の一押しは、糸から別注した絣ツィードだ。綿スラブ双糸を3~5㌢単位で3色に染め分けることで、にじんだような色調になる。アルパカのループ糸と交織したランダムな凹凸感も楽しい。綿とシルクのバージョンも併せて提案する。

久山染工(京都) プリントとオパール組み合わせ

 ハンドプリントと多彩な加工を組み合わせて独創的な素材開発を続けている。プリントとオパールの組み合わせで新しさを出した。シルクオーガンジーのオパールプリントでは、ソフトに仕上げたオーガンジーをオパール加工でドット状の柄で透け感を出した。綿とポリエステルのダブルフェイスで綿側をチェック状にオパール加工した素材では、凹凸感のあるチェックが優しいカジュアル感を演出した。



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