プラダ×ユネスコ 海洋問題考える学生コンテストの授賞式開く

2021/04/14 06:29 更新


 プラダは、ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)とともに行ってきた世界の学生と海洋問題に向き合う教育プログラム「シービヨンド」(SEA BEYOND)のコンテスト授賞式をオンラインで開催した。インターナショナルスクールの中高生が手がけた海洋保護啓発キャンペーンの受賞作を発表した。

 優勝作はポルトガル・リスボンの学生による短編アニメーション「循環するネット:プラスチックの海」。海洋生態系を危険にさらすプラスチック汚染と、プラスチック廃棄物を回収してアップサイクルする方法を紹介した。2位は中国・上海の学生による娯楽と環境知識をともに提供するボードゲーム、3位のメキシコ・タバスコ州の学生は、プラスチックが海洋に与える影響について取り上げた。

 プラダは優勝校への賞金として、教材購入費用5000 ユーロ を寄付する。上位3作のキャンペーンは、プラダとユネスコのソーシャルチャンネルと、両公式サイトで配信する。

 授賞式には教育プログラム参加校の生徒300人以上が出席した。主催者はプラダ・グループのロレンツォ・ベルテッリマーケティング統括担当と、ユネスコIOCウラジミール・リャビーニン事務局長。審査員としてイタリアの小説家アレッサンドロ・バリッコ氏、海洋探検家で環境保護活動家のファビアン・クストー氏、環境アーティストのアン・デ・カルブシア氏、海洋科学者で社会起業家のケルスティン・フォルスベリ氏、フリーダイバーの金メダリスト、アレッシア・ゼッキーニ氏らも参加した。ディスカッションでは、「私たちは皆、果たすべき役割を持っている。貢献するために偉大な博士である必要はない。子供は今すぐに変わり始めることが可能だ。子供は将来を待つ必要はない」(フォルスベリ氏)と、教育の大切さと海洋保護の緊急性を訴えた。

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