ポールワーズ×エルブレス 北極冒険家の講演イベント

2019/07/23 10:59 更新


 アウトドアブランド「ポールワーズ」を製造販売するザンターと、アウトドア専門店「エルブレス」を運営するゼビオは19日、都内で北極冒険家・荻田泰永さんを招いたトークイベントを開催した。荻田さんは今年4~5月に、学生や社会人など19~28歳の男女12人と徒歩で北極圏を約600キロ歩く冒険に成功した。イベントにはそのメンバーとカメラマンも参加し、今回の冒険で起きたことなどを写真とともに報告した。

 荻田さんは今遠征の道中、冒険に必要な技術やリスク管理のノウハウを参加者に伝授。視界が限られる中で現在地を知る方法や、2次元の地図を景色などから立体的に読み取る術など、これまでの冒険で荻田さんが培ってきたものを伝えていった。

今回の冒険にはポールワーズのベンタイル製ウェアを使った

 ただ今回の遠征は、次世代の冒険家を養成するために企画したわけではない。「同じ光景を見ていても、知識や経験によって入手できる情報が異なる」「希望的観測のみでコトを進めようとするのは誤り」――。こういったことを説く中で、「実際の社会生活や人間関係に生きる普遍的なものを学んで欲しい」と願い、実行したという。

カナダ北極圏のバフィル島を遠征した

 講演では、冒険時に着用していたポールワーズの特注ウェアも紹介した。今回着用したアウターは、昨年の南極点単独徒歩到達時に着用していたのと同じ高密度綿織物「ベンタイル」製。一般的にアウトドアで着用するアウターウェアと言えば、防水透湿素材のものだが、「そもそも極寒の地では雨は降らず、汗の水蒸気も生地を透過する前に凍ってしまう」ため、「生地自体に汗を吸わせ、乾燥させ発散」できる綿製を採用したという。

イベント当時は約50人が参加した


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