東京・渋谷のヒカリエホールで25日まで開催中の合同展プラグイン(繊研新聞社主催)では、春夏展らしい豊かな色使いと、こだわりの物作りの両面を持つブランドが支持されている。また、サステイナブル(持続可能)なブランドへの来場者の関心の高まりも感じられた。
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鮮やかなカラーのニット、カットソーが並ぶ「フェリチタ」は、来場者の人気投票でも得票が多く、終日にぎわいを見せる。「高感度な個店やセレクトショップの反応が良い」(フェリチタ)とし、既に商談が進んでいる案件も。ニットは新潟に自社工場を持ち、糸染めからこだわる。デニムは岡山、カットソーは秋田でといった姿勢も魅力となり、バイヤーの心をつかんでいる。
カラーバリエーション豊富なパンプスやサンダルを並べた「フラワーズバイシエテ」は、神戸市にある靴メーカー、シエテが手掛ける自社ブランド。100%自社工場で作っている。履き心地の良さ、品質と価格が見合っている点が支持されている。
百貨店バイヤーを中心に「サステイナブルなブランドを探す声が聞かれた」とするのは、20年春夏デビューのバッグブランド「ポルタ」。無農薬で生える葦(あし)を使ったポルトガルの伝統工芸であるかごバッグを、モダンなディテール使いでアレンジする。会場内で実施したバイヤーとのマッチング会でも、4件の期間限定店の提案を受けた。

