26年春夏ピッティ・イマージネ・ウオモ 730以上のブランドが参加 名誉招待ブランドに「オム・プリッセ・イッセイミヤケ」

2025/05/15 06:29 更新NEW!


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 6月17~20日に開かれる26年春夏向けメンズの見本市、第108回ピッティ・イマージネ・ウオモ(主催ピッティ・イマージネ)の詳細が発表された。フィレンツェのフォルテッツァ・ダ・バッソ見本市会場で、出展ブランド数は730以上、うち43%が海外からの出展。約1万1300人のバイヤー来場を見込み、うち46%が海外から。

(ミラノ=高橋恵通信員)

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 テーマは「ピッティ・バイクス」。インスタレーションや広告に自転車が登場し、自転車に特化した見本市「バイシクル」をピッティ・ウオモ内のアウトドア関連エリア「アイ・ゴー・アウト」に入れた。アゴスティーノ・ポレットゼネラルマネジャーは「スポーツを通じて生まれる文化やコミュニティーに注目してきた。そのエネルギーは、ファッション業界にも影響を及ぼしており、スポーツへの扉を開きたいと望んでいる」と語る。

 新プロジェクト「スーパースタイリング」は、新たなシルエット、ジェンダーレスなカッティング、季節を問わない素材使いなど、型にはまらないブランドをセレクトした。

 スペシャルイベントも予定する。名誉招待ブランドは「オム・プリッセ・イッセイミヤケ」。ゲストデザイナーは韓国「ポスト・アーカイブ・ファクション」(PAF)のドンジュン・リムとスキョ・ジョンと、昨年のLVMHヤングファッションデザイナープライズのファイナリストであるニコロ・パスカレッティ。

 招待国は韓国で、クリエイティブ・コンテント・エージェンシーが推進する「コード・コレア」に8ブランドが出展。国別プロジェクトでは日本の「Jクオリティー」、北欧「スカンジナビアン・マニフェスト」、中国「チャイナ・ウェーブ」、フランス「プロモス」、スペイン「イセックス」も出展する。

 デビューもしくは復活ブランドで注目は、スポーツウェア「エレッセ」の没入型ポップアップや、サッカーシューズ「ゴーシャ・ラブチンスキー×ビッケンバーグ」、ファレル・ウィリアムスとNIGOの「アイスクリーム」、15周年を迎える「ペロ」と50歳の「ハローキティ」の協業、「トミー・ヒルフィガー」のリニューアルされた「トミー・アイコン」ラインの発表など。バングラデシュのパイオニアデニムは、生地加工を研究するフィレンツェのソコの特殊技術を使ったコレクションを、アドリアーノ・ゴールドシュミットとの協業で発表する。

 市内イベントは「ロイ・ロジャース」と「エンジニアド・ガーメンツ」の協業カプセルコレクションの発表、ベッキオ宮で開催される伊の歴代デザイナーによる服70点のショーなど。またピッティ・ウオモが、歴史的ブランドの特別登録簿に登録されたことも発表された。

 伊ファッション経団連の調べによると、24年の伊メンズファッションの輸出額は約95億ユーロで、前年比0.1%増の横ばい。一方、輸入は約65億ユーロで5.4%減。伊貿易振興会のマッテオ・ゾッパス会長は、「伊ファッションの総輸出額は約900億ユーロ。そのうち、メンズファッションは約100億ユーロで、今のところ悪影響は感じられない」としている。



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