ピッティ・イマージネ・ウオモ イタリア視点のアメカジ、ドイツの新世代に注目

2024/01/30 15:00 更新有料会員限定


 第105回ピッティ・イマージネ・ウオモ展では、クラシックを得意とするブランドでもアメリカンカジュアルの要素を取り入れる傾向が見られた。ドイツのブランドを揃えた新コーナーでは、注目したいブランドがいくつか発見できた。

(小笠原拓郎)

【関連記事】ピッティ・イマージネ・ウオモ 市内で関連イベント多彩に

リサイクルや手染め

 ドイツのニュージェネレーションを紹介するブースで面白いブランドを見つけた。「オフト」は、サステイナブル(持続可能な)を意識したブランド。リサイクルカシミヤのコートに、ビーガンシルクと呼ぶキュプラを使ったシャツ、ナチュラルカラーのデニムアイテムといったラインナップだ。100%ペルーアルパカのニットアンサンブルや手染めのアイテムも揃う。環境に配慮しながら、服自体はシンプルな仕上がり。

オフト

 一方、「フランコウ」はアンダーウェアの着心地の良さとそこから派生するシャツを揃えている。南ドイツをベースにするブランドでファミリービジネスであるため、商品展開は決して多くない。肌触りの良さそうなブリーフやタンクトップのほか、シルク100%のシャツやシルク・リネンのリゾートウェア、カットジャカードのシャツなどが充実する。

フランコウ

 イタリア人の視点からのアメリカンカジュアルを取り入れたデザインも増えている。

 「フェイ・アーカイブ」はアレッサンドロ・スクアルティをディレクターに据えて、デッドストック生地を生かしたアメリカンカジュアルを揃えた。米軍のテント地を使ったワークジャケットを限定販売する。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事