第105回ピッティ・イマージネ・ウオモ展では、クラシックを得意とするブランドでもアメリカンカジュアルの要素を取り入れる傾向が見られた。ドイツのブランドを揃えた新コーナーでは、注目したいブランドがいくつか発見できた。
(小笠原拓郎)
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リサイクルや手染め
ドイツのニュージェネレーションを紹介するブースで面白いブランドを見つけた。「オフト」は、サステイナブル(持続可能な)を意識したブランド。リサイクルカシミヤのコートに、ビーガンシルクと呼ぶキュプラを使ったシャツ、ナチュラルカラーのデニムアイテムといったラインナップだ。100%ペルーアルパカのニットアンサンブルや手染めのアイテムも揃う。環境に配慮しながら、服自体はシンプルな仕上がり。
一方、「フランコウ」はアンダーウェアの着心地の良さとそこから派生するシャツを揃えている。南ドイツをベースにするブランドでファミリービジネスであるため、商品展開は決して多くない。肌触りの良さそうなブリーフやタンクトップのほか、シルク100%のシャツやシルク・リネンのリゾートウェア、カットジャカードのシャツなどが充実する。
イタリア人の視点からのアメリカンカジュアルを取り入れたデザインも増えている。
「フェイ・アーカイブ」はアレッサンドロ・スクアルティをディレクターに据えて、デッドストック生地を生かしたアメリカンカジュアルを揃えた。米軍のテント地を使ったワークジャケットを限定販売する。
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