メルローズ「ピンクハウス」堅調 VRサイトなど発信実る

2021/10/05 06:25 更新


明確な特性でファンを確保する

 メルローズはレディスブランド「ピンクハウス」が引き続き堅調に推移している。3~8月売り上げは国内の既存店ベースで18%増と健闘した。

 今年は店舗の長期休業がなかったが、現状では健闘した前年とほぼ同水準のペースで売れている。ブランドの甘くフェミニンな色柄やフリルなどの装飾といった明確な個性が手堅くファンをつかんでいるほか、既存客の娘などの新規来店が増え、次世代の顧客層が徐々に広がっている。

 ブランドの発信も強め、今春には初めてのVR(仮想現実)サイト「タイムレスピンクハウス」を期間限定で立ち上げた。ブランドのミュージアムを体験できる企画で、それに合わせてYOPPY(よっぴー)氏が手掛けるブランド「リトルサニーバイト」や「コンバース」との協業企画なども販売し、好評を得たことから、今秋もサイトを開設し、3期に分け長期に公開する。コンバースとの協業シューズも全店で販売する。アプリ会員への動画カタログの配信などもファンの定着に寄与している。

 ホームページをリニューアルしたほか、インスタライブなどSNSでの発信も強めており、来年3月からはブランドデビュー50周年の販促企画に取り組んでいく。

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