《消えゆくフォーエバーケミカル―PFAS規制の先に⑥》ファーストリテイリングの挑戦の軌跡

2024/08/06 06:29 更新有料会員限定


 世界でもいち早くPFAS(有機フッ素化合物)対策に着手したアパレル企業の代表がファーストリテイリングだ。13年に発表した危険化学物質排出ゼロを目指すコミットメントで、PFAS類のPFCs(ペルフルオロ化合物)を「廃絶優先物質」に位置付けた。17年秋冬物でグループ全商品でPFAS全廃を達成したが、そこまでに並々ならぬ苦労があった。最終回はPFAS不使用の実現までのファーストリテイリングの挑戦をたどる。

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「世界で信頼」へ決断

 米国環境保護庁がC8フッ素系撥水(はっすい)剤の自主削減を化学会社に求めたのは06年のことで、15年をその全廃のゴールとした。その時点では全てのPFASを規制しようという流れは世界的に生じておらず、ファーストリテイリングの13年のコミットメントがいかに早かったかが分かる。

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