フェアトレードの専門ブランド「ピープル・ツリー」は、商品の作り手だけでなく地域やコミュニティーへの支援が必要な活動について、寄付プロジェクトを立ち上げて支援している。
対象商品の売り上げに応じ、ピープル・ツリーから生産者団体に寄付する形で、15年度はネパール、インド、ケニア、バングラデシュの4カ国に241万3000円を寄付する予定だ。
昨年4月に起きたネパール大地震の震災復興支援「ウオーク・ウィズ・ネパール」は、同国で作ったニットやファッション雑貨1点の売り上げごとに100円を寄付するプロジェクト。
昨年6月半ばから12月までに104万7400円を集め、2月末までに約120万円(1万㌦)を目標に取り組みを進めている。現地でフェアトレード19団体が加盟する「フェアトレード・グループ・ネパール」と、2000人以上の生産者の団体「クムベシュワール・テクニカル・スクール」に寄付する計画。
学校に行けない子供が500万人以上いるインドでは、児童労働に従事する子供たちの教育支援を行っている。5カ所の教育センターを運営する生産者団体「タラ・プロジェクト」が作るアクセサリーの売り上げ100個ごとに、30㌦を寄付する取り組みで、33万8400円を寄付予定。
障害者の車いすが足りず、余裕のない家庭では子供が家に置き去りにされるケニアでは、子供たちに車いすを贈る活動を実施。障害者のリハビリセンター「ボンボルル・ワークショップ」で作るアクセサリーの売り上げ300個ごとに、車いす1台分の代金を寄付し、同センターの職人が車いすを作って子供たちに贈っている。12月までに19台分の54万7200円を集め、20台を目標に活動を続けている。
バングラデシュでは「エシカルウエディング」として、ウエディングドレス1着の売り上げごとに、1万円をドレスの生産者団体に寄付し、「幸せをお裾分けする活動」を行っている。48万円を寄付予定。