パスポート、健康コーポの子会社に

2016/04/20 06:06 更新


第三社割当増資を実施

 雑貨専門店のパスポート(東京、水野純社長)は18日の取締役会で、健康コーポレーションと資本業務提携し、第三社割当増資の実施を決めた。パスポートは5月26日に開催予定の株主総会での承認をへて、新たに普通株式973万株を発行。健康コーポは11億3841万円で全株式を取得、パスポートの株式の65・83%を保有することとなり、同社を連結子会社化する。

 パスポートは14年2月期に営業赤字に転落し、15年2月期は自己資本比率が11・5%へと大幅に低下。16年2月期は売上高109億3400万円(前期比3・1%減)、純損益は3期連続の赤字となり、自己資本比率も9・6%に悪化した。流通業界の環境が厳しい中、業績悪化が続けば債務超過や、中長期的に資金繰りが厳しくなる恐れがあり、自己資本の増強が喫緊の課題となっていた。

 健康コーポは、美容関連品の通信販売や個人トレーニングジム「ライザップ」を運営。グループ会社にアンティローザ、馬里邑、夢展望などのファッション事業を持ち、今月下旬に三鈴も傘下に入る予定。グループ会社のイデアインターナショナルでデザイン雑貨事業も行っている。

 業務提携により、商品などの共同開発や共同仕入れ、店舗開発情報の共有、広告宣伝・販促活動、人材の相互交流などで協業を進める。グループ会社の商品デザイン力や人材の活用により、品揃えの抜本的な強化も計画。健康コーポは取締役1人を派遣する予定だ。



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