パルコ、キャンプファイヤーと資本・業務提携

2018/06/19 15:02 更新


 パルコは購入型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「キャンプファイヤー」などを運営するキャンプファイヤー(東京、家入一真社長)と業務提携し出資契約を結んだ。今後、パルコの購入型CF「ブースター」を両社で共同運営するとともに、新たな金融サービスの共同検証を開始する。併せて、「業務提携効果を深化する」ため、パルコがキャンプファイヤーの株式の一部を取得する。

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 ブースターの共同運営は7月26日に開始する予定。ブースターの会員、システムなどをキャンプファイヤーと統合し、ブースターのプロジェクト組成やPRを両社で行う。ブースターのプロジェクト全案件をキャンプファイヤーにも掲載し、購入できる仕組みにする。実店舗とエンターテインメント事業を持つパルコと国内最大のCF事業者であるキャンプファイヤーの共同運営によって、「リアルとウェブを融合した相乗効果」を目指す。

 新たな金融サービスは「ネットサービスであるCFとパルコグループが持つ実店舗を掛け合わせて、ウェブとリアル双方で収集したデータを活用し、成長意欲がある組織や個人向けのサービス創出を目指す」という。

 パルコは企業理念でもあるインキュベーション(ふ化)活動を強化するため、11年に開始した投資型CFを発展させてブースターを14年に開始し、様々な分野の案件を成立させてきた。キャンプファイヤーとの提携によって「これまで以上に幅広い領域で、パルコらしいエンターテインメントを掛け合わせた商品やサービス、イベントを提供する」。

 両社は昨年12月に事業検証を目的とし、同一プロジェクトに共同で販売促進を行う部分的な連携を開始した。検証の結果、「目標を大きく超える調達金額を達成し、ビジョンや企業風土の親和性が確認できた」ことから、資本・業務提携を決めた。



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