アウトドア用品メーカーが、リペアサービスを拡充している。ゴールドウインは8月から、東京・恵比寿の直営店内で、お直しの技術を身に着けた販売員がリペアサービスの常時対応を始めた。パタゴニア日本支社でも、修理専門のスタッフを配置し、全国の店舗などを巡るリペアイベントを継続する。
(杉江潤平)
ゴールドウインは8月、恵比寿ガーデンプレイスセンタープラザ1階にある直営店「ザ・ノース・フェイスキャンプ」で、修理の要望を曜日問わず受け付け、簡単なものは専用カウンター内で対応し始めた。これに伴い、同店で勤務する販売員2人に修理に必要な技術を身に着けてもらう研修を実施。5月から7月にかけて、富山本店のリペアセンターで技術を学んだ。
長期使用呼びかけ
同社では年間約2万件の修理要望があり、売り上げの拡大に伴い、毎年2000件から3000件弱のペースで件数が増えているという。恵比寿店でも一日数件、修理の相談を受けていたことから、サービスの向上を図り、製品の長期使用を呼びかける拠点として、店頭で常時、リペア対応を可能にした。
ゴールドウインは80年代から、顧客からの修理依頼に取り組む。現在は実際に修繕にあたるスタッフと受け付け業務を担当するスタッフの計約30人がリペア業務に従事。20年12月にリペアのウェブ受け付け、23年1月には自社ブランド「ゴールドウイン」の無償修理を始めた。