大阪で震度6弱の地震 企業活動にも影響

2018/06/18 15:51 更新


 18日午前7時58分ごろ、大阪府北部で震度6弱を観測する強い地震があった。近畿圏では鉄道の運休が相次ぎ、通勤にも大きな影響が出た。このため、大型商業施設が臨時休業するなど企業活動も影響を受けた。

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 百貨店は震源地に近い大阪市北区や大阪府北部の店舗は18日の営業を見合わせた。京都や神戸の店舗も営業時間の短縮や一部フロでの営業を余儀なくされた。阪急うめだ本店は18日休業したのをはじめ、大丸梅田店、大丸心斎橋店、松坂屋高槻店などが営業を見合わせた。高島屋大阪店、あべのハルカス近鉄本店は午後2時に開店を遅らせた。建物や設備の安全確認が完了しても、鉄道の運休などで従業員が出勤できない状況が続いたため。

阪急うめだ本店

大型商業施設は休業や時間短縮

 京都では、高島屋京都店は開店時間を30分繰り下げたほか、大丸京都店は正午に開店した。藤井大丸および京都マルイは一部フロアのみ午前中に営業を開始。ジェイアール京都伊勢丹や大丸神戸店は食品など一部フロアでの営業となった。

 ショッピングセンターでは、ルクア大阪は臨時休業した。イオンモールは大阪、京都、兵庫、奈良の28施設で影響があり、茨木、鶴見緑地、伊丹、四条畷など8施設で営業をいったん見合わせ、安全確認作業を行っていたが、午後2時時点で伊丹など複数の施設で営業を再開した。

 三井不動産は従業員の出勤が困難だったことから、エキスポシティ、ららぽーと甲子園、三井アウトレットパーク大阪鶴見、ベルファ都島を臨時休業した。

大阪ステーションシティ

 東急不動産SCマネジメントはキューズモール4施設(阿倍野、森之宮、箕面、尼崎)と大阪市北区のブリーゼブリーゼの臨時休業をいったん決めたが、「近隣住民に日常生活に必要な食料品を提供する」ため、午後2時までで箕面を除く施設の食品スーパーなどで営業を開始した。東急プラザ新長田は通常通り、営業している。阿倍野と森之宮のキューズモール、ブリーゼブリーゼは19日から通常通り営業することを決めた。

 専門店では ビームスが関西に20店があるが、地震の影響で梅田、万博公園、西宮、大阪鶴見、天王寺、神戸にある11店を臨時休業した。各店舗の従業員の無事は確認したという。ユニクロは近畿2府4県に156店があり、このうち大阪に73店がある。従業員の無事は確認しているが、一部の店舗で地震による什器の破損などがあった模様。郊外店舗などは道路の渋滞で、従業員の出勤が難しい店もある。18日は25店が臨時休業し、22店が営業時間の変更を行った。ユナイテッドアローズは関西エリア33店舗中27店舗を臨時休業した。休業した店以外の近畿地方の店も営業時間が流動的になる可能性があるとしている。

 アパレルでは、オンワードホールディングスは大阪支店社屋、物流センターの被害なし。関西地区オンワードグループ全スタッフの無事を確認した。TSIホールディングスは社員の無事を確認。ワールドは神戸本社ビル及び、工場への被害は無かった。店舗は、交通機関不通の影響により「商業施設が営業中止の店舗も多く、その判断に順ずる」とし、引き続き状況確認を進めている。

 大阪・京都の寝具・インテリアメーカーは、ほとんどが通常通りの操業・営業だが一部、西川リビング(大阪市)が休業とし、京都西川(京都市)が倉庫のエレベーター停止で出荷業務に軽微な支障が出ているほか、工場・倉庫の影響を調査中とする企業もあった。

 素材メーカーでは、東レは大阪本社、瀬田工場、東レオペロンテックス、東レコーテックスなど関係会社での人的被害や建物被害はなかった。滋賀事業場は影響の確認を急いでいる。旭化成は、大阪本社および守山製造所(滋賀県守山市)は物理的な被害はなし。守山製造所は通常稼動。一部、交通状況により出社ができていない社員もいた。

 東洋紡は、大阪の本社および総合研究所(滋賀県大津市)は物理的な被害は出ていないが、交通状況により出社できていない社員もいる。ユニチカの宇治事業所は、建屋、人的被害ともになし。フィルム、ガラス繊維の生産が一部止まったが、その後稼再開、大阪染工も目立った被害はなく、午前中に試運転を始めた。クラボウの寝屋川工場と技術研究所は被害なく、通常稼働している。

 京都市内の染工場各社は一部、インクジェット捺染の製造ラインで軽微の不具合が発生した工場や事務所で水漏れする企業もあったが、おおむね通常通りの操業。

ディアモール


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