オーダースーツの佐田、戦略切り替え出店加速

2016/12/22 06:30 更新


 オーダースーツの佐田(東京)は5年前に工場直販戦略を切り替え、全国で出店を加速している。年間5、6店新規出店し、現在37店(5年前12店)まで拡大した。オーダースーツブームを追い風に、売り上げも毎年10%増ペースで推移し、右肩上がりに成長している。

 オーダースーツは短納期や品質管理などの面から国産が中心だが、同社は中国・北京の自社工場でリーズナブルなオーダースーツを生産、若い世代の取り込みに成功している。

 初回のお試しは1万9800円からカスタマイズで自分だけの1着を仕立てられるため、オーダースーツになじみの薄い団塊ジュニア以下の世代を開拓した。社長のブログやSNS(交流サイト)、Jリーグのサッカーチームへの衣装提供などで若い層へアプローチできたことが新規客開拓につながった。

 かつて目立たない場所に構えていた既存店も、同じ地域内で好立地に移転した。北京工場は日産400~430着。今後は増産も計画している。

 来年4月には福島市や熊本市の中心街などに4店を出す予定だ。佐田展隆社長は「今後50店になるのは早い。ブランドイメージを高め、SCへの出店も広がれば、100店体制も可能」とみている。

 

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リーズナブルにカスタマイズできる点が支持される

 



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