OPA 下期、キャナルシティオーパなど4施設大幅改装

2019/07/31 06:26 更新


 OPAは、イオンモール傘下に入った16年3月以降に5施設の開業を終え、既存施設の活性化に力を注ぎ、下期には4施設を大幅改装する。施設ごとの特性に合わせながら、潜在ニーズの掘り起こしなどを進める。

(田村光龍)

 大分オーパは、4フロアのうち3フロアを食関連として、6月1日に建て替えで開業した。周囲のにぎわいにつながり、売り上げなどは「まずまずの立ち上がり」(山﨑満寿社長)という。

 18年10月に開業した那覇オーパは、このほどオープンしたサンエー浦添西海岸パルコシティの影響も限定的で、那覇の「都心部で成立する」めどが立っている。11月の八王子オーパは「全てが良いわけではない」としながらも、厚いマーケットに支えられているという。いずれも従来のヤング向けファッションビルでなく、都市部でライフスタイルを打ち出す館だ。修正を加えながら定着を目指す。

 今後は「出店を凍結するわけではないが、1、2年、計画はない」としており、当面、既存施設の活性化に力を注ぐ。新施設開発と並行して今上期(3~8月)、湘南藤沢オーパ、横浜ビブレなどの改装を行ってきた。下期にはキャナルシティオーパ、聖蹟桜ヶ丘オーパ、名古屋ワンダーシティビブレなど4施設の大幅改装を行う。キャナルシティオーパではレディスに手を入れ、モゾ・ワンダーシティに入る名古屋ワンダーシティビブレでは書店を中心としたライフスタイル型の集積とする。

 いずれも営業してきた中で見いだした課題の解決を目指すが、横浜ビブレにニトリを導入してニーズを引き出しているように「潜在需要への対応」を重視しながら活性化を目指す。

 今期(20年2月期)までの3カ年計画でみれば、収益性の回復は遅れている。店舗年齢が高い施設が多いもとでの改装に、売り上げは確保しつつもコストがかかっているとする。「売り上げを死守しながら回していく」ことで改善を急いでいる。

上期も横浜ビブレなどを改装した


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