オンワード樫山はDtoC(メーカー直販)事業の拡大と顧客接点拡大を狙い、23年春夏に「NAVE」(ネイヴ)を発売する。10月25日には東京・恵比寿でデビューショーを開き、昼の部と夜の部の2回に、メディアやモデル、タレント、インフルエンサーら業界関係者が約600人来場した。ショー後には受注会も実施した。
ネイヴは、時代性の高いファッションやカルチャーをミックスして新しい価値を生み出す、企画開発のプラットフォーマーを目指して開発した。ボーダーレス、ジェンダーレス、エイジレス、シーズンレスなど多様化する生活者の志向をとらえ、商品やイベントを通じて顧客とのつながりを追求する。
トレンド型リアルクローズの「ネイヴ」(ディレクターはスタイリストの福田亜矢子さん)、ベーシックで機能的、サイズも豊富なネオスタンダード商品「リネイヴ」(斉藤くみさん)、著名人やブランドと協業した「バイネイヴ」の3ラインで構成する。トータルディレクターは宮井雅史さん。
協業ラインのバイネイヴは、スタイリストの百々千晴さん、一ツ山佳子さん、モデルの竹下玲奈さん、emmaさん、ファッションライターの坪田あさみさんら、八つの著名人・ブランドと協業した。今後、モデルの富岡佳子さん、Kポップレーベル、ハードロックカフェとの協業も決まっている。
ネイヴとリネイヴは23年3月上旬から販売する。バイネイヴは先行して11月30日~12月6日、伊勢丹本店と阪急うめだ本店で期間限定店を同時開催する。12月10日からはグループ公式EC「オンワード・クローゼット」とブランド公式サイトで販売する。
中心価格帯はトップ7000~1万9000円、ボトム1万3000~2万4000円、秋冬のアウターは2万9000~5万4000円。