早稲田大学繊維研究会は都内の国立科学技術館で昨年12月、「それでも離さずにいて」と題したショーを開いた。社会情勢や環境、価値観、自身の在り方など全てが変化する中で、流行の変化や消費速度の加速を認識しつつ、保ち続けたいものを問い直す29体の作品を発表。全作品で手に持つグッズもセットで制作し、メンズの作品にも初めて挑戦した。
2回で約250人が来場し、各回、満席となるなど盛況だった。
会場では三つのランウェーを重なり合うように配し、人と物が交差する現代社会を表現。環境への負荷など消費社会の冷淡さを想起させる青い照明が、青白い光に移行して開演。新宿駅周辺の雑踏や車のウィンカー音の入ったBGMが流れるなか、歩くと揺れる服を着たモデルが、バッグや縫いぐるみなど小物を持って登場し、変化の中で守り続けるものは何かを問いかけた。

来場者からは「個々の作り手の個性や価値観と、全体の統一感が感じられる」などの感想が聞かれた。
