ICB、エグゼクティブ女性狙う

2016/11/16 06:46 更新


 オンワード樫山は17年春夏、レディスブランド「ICB」のジャケットスタイルのセットアップを拡充する。梳毛スーツのハイグレードラインの投入などで、「さらなる上質化」(鈴木完尚ICB事業本部事業本部長)に乗り出す。別レーベルとして「華やいだシーンに対応できるゲストウェア」も立ち上げる予定で、軸となる通勤ワードローブを強化するだけでなく、女性のエグゼクティブ層の取り込みも目指す。

 梳毛スーツは、ジャケットで3万6000円のライン、メンズ工場で生産するインポート素材のスーツ(ジャケットで4万6000円)を販売してきたが、来春夏向けにはジャケットで7万8000円のハイグレードラインを開発した。

  「国内屈指の縫製技術を持つメンズスーツ工場」と取り組み、シャープでマニッシュな中に女性らしさを感じる仕上がり。襟と肩の作りでしっかりとした重厚感を出しつつ、ストレスフリーな着心地が特徴。「キャリアアップする女性のための新たなスーツ提案」とし、エグゼクティブ層向けも想定する。

 エグゼクティブ層には、ゲストウェアも提案する。12月から、8型で立ち上げる予定。随時バリエーションを広げながら店舗を絞って販売する。

 ICBはこの間、強みとするセットアップの好調で成長を続けてきた。9、10月の売上高はブランド全体で前年同月を下回ったが、セットアップはプラスとなった。「働く女性が増えることや、女性のエグゼクティブ層が増えることはICBにとってプラスになる」と見ており、今後、パーソナルオーダーも計画している。

国内屈指というメンズスーツ工場と開発したハイグレードライン


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