NYコレ、クリーンなスタイル

2015/03/27 06:31 更新


《15~16年秋冬ニューヨーク・コレクション メンズ》

 15~16年秋冬コレクションをニューヨークで見せたメンズブランドは、リラックスしたスタイルをクリーンに見せる傾向を強めている。ユーティリティーやミリタリーの要素を入れながら、同系色ですっきりとまとめている。

(杉本佳子通信員)

 「トッド・スナイダー」はミリタリーやスポーツの要素を入れながら、細身のシルエットと全身同色または同系色でクリーンに仕上げた。冒頭は全身黒。ムートンのアビエータージャケットやレザーのピーコートが登場する。

 中盤はキャメル、ベージュ、アイボリーの優しいトーン。なだらかな肩のトップコートや暖かそうなニットのカーディガンも出てくる。その後はダークブラウン、ネービー、グレーと続き、テーラードスーツや共布ベルト付きトップコートなど、少しかっちりしたアイテムを見せた。エンディングはリブニットのバーシティージャケットと細身のスエットパンツといった、リラックスした上下。

Todd Snyder


 初めてランウエーショーをした「ジョン・エリオット+カンパニー」も、カジュアルでリラックスしたスタイルを同系色でクリーンにまとめる。冒頭はアイボリーとペールグレー、オリーブグリーン、終盤は黒やチャコール。フライトジャケット、ピーコート、ボマージャケットなどミリタリーのアウターが多いが、それをTシャツ、ドロップショルダーのセーター、シャツのレイヤードルックに重ね、スエットパンツでイージーにまとめた。

 ライダーズジャケットやスタジアムジャンパーなど、スポーティーなアイテムも目立つ。足元はすべてナイキのスニーカー。デザイナーのジョン・エリオットは36歳。サンフランシスコで生まれ育ち、セレクトショップで販売をしていた。12年秋冬にデビューし、アメリカではフレッドシーガルやバーニーズ、日本ではエストネーション、ロンハーマン、アメリカンラグ・シーに入っている。

ジョン・エリオット+カンパニー

(写真=ランディ・ブルック)

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