ヒーローインターナショナル(東京)が輸入販売するスウェーデン発の環境に配慮したジーンズブランド「ヌーディージーンズ」は、同ブランドのリユースウェアの販売を開始する。
3月中旬に改装オープンを予定するラフォーレ原宿店を皮切りに、残りの直営店でも順次販売する計画だ。「リユース品の販売は収益目的ではなく、本国の理念、活動に賛同しての取り組み。ブランドの付加価値を高めるものと考えている」(本間一仁執行役員小売事業部統括部長)とする。
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ジーンズブランドとして初めて、全デニム製品のオーガニック綿100%化に踏み切ったヌーディージーンズは、サステイナビリティー(持続可能性)活動に意欲的だ。10カ国以上に38ある直営店では、永久無料で修理サービスを提供するほか、顧客が着なくなった同ブランドの服を回収し、割引チケットを提供するなどしてきた。
本国のスウェーデンでは1年半ほど前から、はき古された同ブランドのジーンズをクリーニング・修繕し、実店舗とECで販売を始めた。昨年秋には米ロサンゼルスで開催されるスニーカーを中心としたストリートファッションの合同展「コンプレックスコン」に出展し、リユースウェアを販売したところ、2日間の会期中に数百点の商品が完売したという。

日本で独占輸入販売契約を結んでいるヒーローインターナショナルは、スウェーデン本国に追随し、14年から永久無料修理、15年から古着の回収を開始していたが、古物商許可などの都合上、これまで販売まではできていなかった。
リユースウェアは、回収したものをそのまま販売するだけでなく、パッチワークやワッペンを施すなどリメイクするものもある。そのため、価格は新品より高価な商品もある。同ブランドの新品のジーンズの中心価格は、セルビッジ(赤耳)付きで3万5000円以上、セルビッジ無しで1万8000~2万1000円。商品のタグにはスウェーデンのエコラベル認証が入る。
国内の直営店は現在、東京2、大阪2、名古屋1。今年は新規出店の計画はないが、リユースウェアのみでの期間限定店などは検討する。

