今年の全米小売業大会では、モノよりもサービスや経験への出費が増えていることが明らかとなった。デロイト・トウシュ・トーマツのチーフ・グローバル・エコノミスト、アイラ・ケーリッシュ氏は、「モノへの出費が減ってサービスへの出費が増えていることは、インフレ抑制につながる良いニュース。米国の消費者物価の伸び率は昨夏以降、毎月縮小してきている」と話し、モノが売りにくいことは必ずしも悪くないことを示唆した。「モノからサービスへの消費時代」にファッション小売業ができることは何かを探ってみた。
コロナ下で出かけられなかった時は経験への消費が減りモノへの消費が増え、外出できるようになった今はその反動がきている。外食、観劇、結婚式などで出かける機会が増えた。