クロスプラスのEC発レディス「ノーク」が物作りや企画をアップデート

2022/11/29 11:00 更新


ポップアップ一番人気のロングリバーコートはピンクやトップベージュなど限定カラーも用意(JR名古屋高島屋)

 クロスプラスのEC発レディスブランド「ノーク」が物作りや企画、発信手法をアップデートしている。19年2月にブランドを立ち上げてから、今期(23年1月期)で4年目に入った。今の時代に沿った手法に整え、さらなる成長の足掛かりにする。

 物作りでは、従来は核となるコーディネートを決めて、それを単品に落とし込んでいた。軸となるコーディネートがあっての単品なのでヒット確率が高いとして、初回から作り込み、在庫に奥行きをもって販売していた。ヒットした時は在庫を抱えていることで売り上げは立ちやすいものの、販売が振るわなかった場合には逆に在庫が負担があり、値引き販売となるケースもあった。

 23年春夏からは売れ筋リピート型に変更。工場や商社と取り組んで、素材を一定規模以上事前に確保しておくことで、初回の作り込みを30%程度に抑え、売れ筋が出たら海外で素早く生産し、投入する手法に切り替えた。また、これまで以上に予約販売も重視することで、物作りでのロスを極力減らす。ただ、例えばブランド立ち上げから累計1万1000枚の販売実績があるトレンチコートなどプロパーで売れる可能性が高い商材については、継続して作り込んで、機会ロスを出さないように努める。

 企画ではノークとベーシックラインの「ノーク・バイ・ザ・ライン」に対して、社内に2人のデザイナーを配置。外部人材をアドバイザーとして活用し、トレンドやマーケット情報を企画に反映させていく。さらに、『ストーリー』や『オッジ』『ジゼル』など雑誌媒体とコラボした企画などを充実していくほか、定番コートでも少し丈を短くして使いやすくしたり、防水・防汚加工を施すなどアップデートしている。

 EC販売を軸に、これまで以上にポップアップの出店を強めていく。9月末から12月中旬まで全国9カ所の百貨店やファッションビルでポップアップストアを開く。10月には神奈川の高島屋横浜店、11月には埼玉のルミネ大宮にポップアップでショップを出した。神奈川、埼玉共に初出店。11月16日から22日までは京都初としてJR京都伊勢丹にも出店。既存客だけでなく、新客の取り込みを進める。また、初日の閉店後にインスタライブを配信、売れ筋やイチ押しをスタッフが30~40分程度配信し、店頭に呼び込むほか、インスタから自社ECサイトへの流入も進めている。

 ノークのブランド売り上げは初年度となる20年1月期が3億8000万円、21年1月期が7億円、22年1月期が7億5000万円と毎期右肩上がりで伸ばしてきた。今期は原材料高の影響を織り込み、利益重視で商品の絞り込みを行うため、前期比横ばいを想定する。

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