西脇市 若手デザイナーにコワーキングスペース

2017/04/25 06:25 更新


 兵庫県西脇市を中心に先染め綿織物を生産する播州産地で、若手デザイナーに向けたコワーキングスペース「コンセント」が誕生した。西脇市が主導する西脇ファッション都市構想の一環。デザイン、縫製技術を高めることで市内での起業や最終製品ブランドの創出を目指す。

 西脇ファッション都市構想は、西脇市がデザイナーなどを目指す若者の移住と最終製品の創出を狙ったもので、15年度にスタート。現在14人が市の支援を受け、産元商社や機屋などで働きながらテキスタイルを学んでいる。

 完成したコワーキングスペースには、アパレルCAD(コンピューターによる設計)などのデザインシステムをはじめ工業用ミシン5台、刺繍ミシン、家庭用ミシン3台、プロッターカッター、最終製品制作に必要な撮影機材などを用意し、デザインに関する書籍も揃えた。これらの設備に西脇市は総額約600万円を投資。産地内外の誰でも利用可能で、特に市から支援を受けている人は月額3000円で活用できる。

 地域との交流拠点としての役割も見込まれている。設立した西脇市の片山象三市長は、「地域の応援を支えに、新しいデザイン、新しい価値を生み出してもらえれば」と期待を込めた。

市の支援を受ける若手を中心に製品発信を強めていく


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