西松屋チェーンの企業CMが好感を得ている。2月末から放映している第2弾は、「今こそみんなで子育て応援」を掲げ、様々な人々が親子を手助けする姿を描いた。販促・ブランド戦略部長の西野正彦執行役員は、薄型テレビ全盛のときに大手家電メーカーでブランディングに携わった人物。「もう店に商品を置くだけではいけない時代」と企業メッセージを発信する重要性を説く。
(金谷早紀子)
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テレビCMは季節商品やセールを定番で訴求しているが、「社会における企業のあり方が大事になってきている」として、企業CMへのチャレンジを決めた。優先課題だったPBのブランディングが成果を上げ、「西松屋全体の底上げが出来た」ことも次に踏み出す理由になった。
20年に放映した第1弾は、「米米CLUB」のヒット曲『君がいるだけで』にのせて、子育てに奮闘する親の姿を描いた。有名タレントを起用することも出来たが、「子育てに寄り添う西松屋」というイメージ発信を重視し、色がつかない表現にした。