スポーツウェアのニッキー カンボジアに第2工場計画

2020/04/08 06:30 更新


 スポーツウェア・メーカーのニッキー(大阪市)はカンボジアのプノンペンに開設した統合型サプライチェーングループ「オーシャンファクトリー」が好調に稼働していることから、新たに「オーシャンファクトリー2」(仮称)を計画している。縫製業のほか、刺繍や染色・プリントなどの2次加工、副資材の会社などを導入した総合的な縫製工場団地を目指す。「来年には工場建設に着工し、再来年には稼働開始したい」(二木圭介社長)考えだ。

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 すでに、敷地面積約3万平方メートルの工場用地を取得済み。これはオーシャンファクトリーの3倍になり、取得したのはニッキーと中国系のヘン・ストリア・テキスタイルなど3社。既存工場が都市部のため、国際空港に近く、より郊外立地で規模を拡大する。既存工場と同様に「日本企画」による一貫した物作りで〝ジャパンクオリティー〟を実現しつつ、加工技術の向上などで、さらに付加価値を高めた商品を生産する。

 オーシャンファクトリーの設立は18年。敷地面積は約1万平方メートル。中国系を含む3縫製工場と日系の検品や物流の5社で構成し、アウターからシャツ、ボトム、スポーツウェアまでトータルに生産している。日本品質による管理の下、生産から物流まで一貫できるのが特徴。

 当初は同社の全生産量の約30%にあたる年間150万枚程度を生産する計画だった。しかし、中国での新型コロナウイルス感染などの問題からカンボジア生産が増え、現状でも全生産量の40%の200万枚近くに達している。来年には約50%にまで高まる可能性も出てきた。

日本企画による一貫した物作りを掲げる「オーシャンファクトリー」
幅広いアイテムを生産している


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