ナイキ CEO退任 後任に元幹部のエリオット・ヒル氏

2024/09/24 06:27 更新


 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米スポーツ用品メーカー最大手のナイキは、10月13日でジョン・ドナホー社長兼CEO(最高経営責任者)が退任し、後任として、30年以上ナイキで要職を務め、20年に退職していたエリオット・ヒル氏がCEOに就任すると発表した。

 同社は第4四半期(3~5月)に減収となり、通期の売上高も563億6200万ドルで前期比横ばいと伸び悩んでいる。要因はDtoC(消費者直販)の苦戦で、株主からは「DtoC戦略は持続的な成長につながらない」という声が出ており、卸売りとのバランスある調整が必要とされている。

 ドナホー氏は20年1月から4年間CEOを務めた。一方、ヒル氏は88年に入社し、退社まで32年間、スポーツ部門や広告マーケティング部門のディレクターを務めた。「30年以上、エリオットと一緒に仕事をしてきた」というマーク・パーカー取締役会長は、「彼の経験、リーダーシップ、業界に対する深い理解力とブランド、商品、顧客、アスリート、従業員に対する情熱はナイキの次の成長にふさわしい」とコメントした。



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