「ニューヨーカー」メンズ秋冬 スーツ以外も上質に

2018/05/31 06:26 更新


 ダイドーフォワードは、「ニューヨーカー」メンズの18年秋冬物で、主力アイテムのスーツ以外でも商品の上質化を進める。海外の生地メーカーや国内産地企業との取り組みでオリジナルの素材を開発し、上質化に成功したスーツの手法をアウターやジャケット、洋品などビジカジスタイルにも広げる。

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 オリジナル素材では、17年秋冬物からスーツで取り組んでいる伊チェルッティ社と協業し、今秋冬にコート、アウター、ジャケット向けに高機能生地「エアロシールド」を共同開発した。チェルッティのウールに日本の技術でフィルムをボンディングした透湿防水性に優れた生地をダブルネームで提案する。3層構造のウールコートや2層構造のダウンコート(9万8000円)などがある。そのほか、アクティブシリーズでチェルッティのウールを表地に衣服内温度調節機能の「アウトラスト」を中わたに使ったコート(7万6000円)も揃える。

 ブレザーはビーバー加工の内モンゴルのキャメルをあえてネイビーに染め、軽く薄くソフトに仕上げた。国内産地の尾州と共同開発したアルパカ混ツイードはアンコン仕立てのセットアップをはじめ、アウター、コートまで提案する。定番のコンバーチブルコートはアンゴラ混からカシミヤ混に変更し上質化する。6万9000~7万9000円が中心。昨年も好調だったコートは上質化とともに、型数を前年比45%増とバリエーションも増やす。

 カジュアルスタイルでは通常よりもショート丈のダウンジャケット(5万3000円)や、英「ムーン」のホームスパンを表地に、発熱中わた、帯電防止・蓄熱の裏地を使ったフード付きコート(7万3000円)、変形グレンチェックのウールによるスイングトップなどを出す。洋品では綿カシミヤアンゴラ混のスラブ糸のフルジップセーター、キャッシュウールのハイゲージセーター、ニットベストなども揃える。

伊チェルッティ社の上質な生地を使った高機能なコート



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