ニューバランスジャパン、心斎橋に西日本最大店 コミュニケーション重視の作り

2024/09/30 17:00 更新


大阪・心斎橋筋商店街のナイキの横に開店した「ニューバランス心斎橋」

 ニューバランスジャパン(東京)は、大阪市・心斎橋筋商店街に西日本最大の売り場面積となる直営店「ニューバランス心斎橋」をオープンした。プロパーでは26店目、アウトレットを含めると53店目となる。今後は「28年までに計73店を計画しており、その後は既存店を拡充する」(中塚博営業本部リテール部シニアマネージャー)方針だ。

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 心斎橋店は地下1階に直営店初のゴルフ売り場を設けたほか、地上1階をランニング、「オオタニ・シグネチャーコレクション」、ヨガ、2階をアパレルの主力を占める「MET24」、ライフスタイル、3階をメイド・イン・USA、メイド・イン・UKなどで構成。店舗面積は975平方メートル。「コミュニケーションに重点を置いた設計で、商品点数を従来の6割と絞り込んだ」店作りにした。

直営店では初となったゴルフ売り場

 各フロアで中央に象徴的なコミュニティーサークルを設置し、スタッフや顧客同士の間で自然にコミュニケーションが生まれる設計にした。アパレルとシューズを織り交ぜてディスプレーし、使用シーンを想定しやすい提案型店舗と位置付ける。同商店街はインバウンド客も多く、「売上高の6割ほどを占めるのでは」と予想している。

各フロアで中央に象徴的なコミュニティーサークルを設置

 コミュニケーション重視型の店舗は昨年1月の米国ボストンから開始し、売り上げが2.2倍に伸びた。日本では東京・池袋、吉祥寺、広島、埼玉・所沢に開設しており5店目。今後も同様の形態を主力に都市近郊のSCなどに出店していく予定だ。

 近隣の北堀江にある大阪店は9月9日から改装工事に入っており12月中旬にリニューアルオープンする予定。大阪店は最上級業態の「グレーコンセプト」に刷新し、心斎橋店とのすみ分けを図る。続いて、10月14日には長崎スタジアムシティ(長崎市)に出店。年内にも東京で1店出し、来年も7出店を予定している。

営業本部リテール部シニアマネージャー 中塚博氏


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