新型コロナ感染急拡大のNY 米ファッション業界に広がる医療への支援

2020/03/27 06:26 更新


 ニューヨークでは3日ごとに新型コロナウイルスの感染者数が倍増し、2~3週間後がピークとみられている。元々予想していた「4月末ピーク」より早まったことは、予想以上に急速に感染者が増えていることを意味している。ピーク時には14万床が必要と予想されている。しかし、医療現場ではマスクと人工呼吸器が不足している。ニューヨーク市は市民に、「軽い症状なら家にいて誰にも会わないように。症状が深刻になってから病院に来てください」と呼びかけている。

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 そうした中、ヘインズ、フルーツ・オブ・ザ・ルーム、プラバル・グルン、クリスチャン・シリアノ、VPL、ヒッキー・フリーマンなどの企業が、急きょマスクとガウンを生産し始めた。パーソンズ・スクール・オブ・デザイン内の小規模生産施設「メーキングセンター」は先週末、ニューヨーク市内の二つの病院に1千以上の医療用マスク、300のN95の防塵マスク、大量の防護服、防護メガネ、滅菌済み手袋を寄付した。ファッション工科大学は学生たちにマスクのつくり方を知らせ、早急に縫って地元の病院に届けるように呼び掛けている。

 靴の寄付も行われている。オールバーズは先週金曜日から24日まで、医療従事者たちに50万足を寄付したことをインスタグラムで告知した。靴を買って寄付したい場合は、そういう選択肢も設けてあると呼びかけている。オレゴン州ポートランドのキーンは、23日時点で10万足を寄付したと発表した。

 業界としての取り組みも始まった。CFDA(アメリカファッションデザイナーズ評議会)は24日、『ヴォーグ』誌と共同で、新型コロナウイルスで打撃を受けたファッション業界を支援する基金「ア・コモン・スレッド」を立ち上げた。オンラインで寄付を募るもので、今後業界人が現状を訴える動画を流していく。

 一方、アマゾンは23日、新型コロナウイルスにかこつけて値段を不当につり上げていた3900もの口座を一時的に停止したと発表した。すでに50万点以上をサイトから削除したという。

(ニューヨーク=杉本佳子通信員)

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