【新型コロナウイルス情報】働き方の変更、イベント休止広がる

2020/02/29 14:08 更新


 新型コロナウイルスの感染拡大の影響が止まらない。政府が全国一律の休校要請を打ち出すなど今後も混乱は続きそうで、ファッションビジネス業界も様々な対応に動いている。

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働き方の変更、休館目立つ

 ストライプインターナショナルグループは3月31日まで、時短勤務や子供帯同出勤などの方針を決めた。新型肺炎の感染拡大に伴う全国一斉休校期間に対応するとともに、お客・取引先・従業員の安心・安全確保を考えて実施する。

 バーバリー・ジャパンは、本社従業員は営業日の一部時間帯を在宅勤務としている。在宅勤務は午前11時30分以前と午後3時以降。本社勤務時間は11時30分~3時。

 ルミネは3月12~16日に予定していた「ルミネカード」会員向けの10%割り引きキャンペーンを中止する。「新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、お客様と従業員の安全を鑑み総合的に判断」した。

 21_21デザインサイト(東京・赤坂)は、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、3月12日まで全館休館する。状況により休館を延長することもある。最新情報は同館ウェブサイトで知らせる。

 イクスピアリ(千葉県浦安市)は3月15日まで、スヌーピーミュージアム(東京都町田市)とソニーミュージック六本木ミュージアム(東京・六本木)はともに3月13日まで臨時休業する。

ショーや、恒例イベント中止も

 イッセイミヤケは、例年であれば3月後半に開催する「イッセイミヤケ」の20年秋冬展示会を中止する。新型コロナウイルス感染拡大にともない、大人数を一堂に会する催しは実施しないと決めた。後日コレクション資料を送付する予定。

 「ヒロココシノ」は、楽天ファッション・ウィーク20年秋冬で3月17日に予定していたコレクションショーを、無観客で行う。コレクションの開催について慎重に検討を重ね、決めた。ショーの模様は、ホームページとインスタグラムでライブ配信する予定。詳細については、後日ホームページで知らせる。

 日本メンズファッション協会は、3月3日に大阪で開く予定だった第79回ファッションマーケティング研究会、同18日に東京で予定していた第14回分科会の延期を決めた。新しい日程は、確定しだい連絡するとしている。

 テクストトレーディングカンパニーは3月7日、8日に東京・原宿のジングで開催予定だったスニーカーイベント「アトモスコン」を中止する。約20ブランドの出展と、6000~7000人の参加を見込んでいた。一般チケット購入者には払い戻し対応する。

 ビジネスガイド社は、3月11、12日に京都市勧業館で開催を予定していた第2回京都インターナショナル・ギフト・ショー2020を延期する。変更後の会期日程を含め、今後の計画は概要が決まり次第、案内し、手持ちの招待状はそのまま使用できる。

 日本綿スフ織物工業組合連合会は、3月12、13日に東・渋谷の文化ファッションインキュベーションで予定していた綿織物産地素材展の中止を決めた。8回目の今回は10社が出展予定だった。 

インナー・レッグ20年秋冬展でも急ぎ対応

 インナー・レッグメーカーは、20年秋冬向けの展示会の中身を修正し、商談を希望する得意先に限定した内見会方式に切り替える。

 グンゼは、3月4~6日の大阪・サンライズビルでの総合展を内見会に変えた。来場者は希望する流通企業に人数を限定して開催する。

 フジボウアパレルは3月4~6日、大阪・綿業会館での展示会を休止し、近くにある富士紡ホールディングス大阪支社に場所を変えた上で、内見会を行う。

 岡本は3月4~6日に大阪・同社西日本ショールームで展示会を計画していたが、得意先限定の内見会方式とする。自社の常設ショールームのため、翌週の東京展も、期間を限定せずに商談を希望する販売先に対応していく方針だ。

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