ロシアによるウクライナ侵攻が始まる直前、パンデミックの終結を祝うようなムードで22〜23年秋冬ロンドン・コレクションが開催された。
誕生日を迎えて16歳になったレオンも再びコレクションに駆けつけた。COVID パスのチェックが最優先で、それをクリアすれば比較的簡単に会場に入れた前回と違い、インビテーションチェックも厳しく入場できないショーもあった。
もっとも、バックステージや展示会取材など新しい体験もし、コレクションをより幅広く知ることができた。今回、レオンは何を見て、何を感じたのだろうか。Z世代の本音を探る。
レオンって誰?っという方は、まずは前シーズンのコレクション体験記をご覧ください。
——ロンドン・ファッションウィークが終わって2週間。世の中がガラッと変わってしまって、平和だったロンドンが懐かしい。
戦争の危機はまだだったけれど、30年ぶりと言われる暴風雨に見舞われて大変だった。
——そうだった。傘もコートもスカートも舞い上がる始末。それも今となっては懐かしい。学校にはロシア人やウクライナ人のクラスメートがいると思うんだけど、どう?
ニュースではいろいろ見るけれど、学校ではそれほどの変化はないと思う。ロシア人とかウクライナ人のクラスメートはいる。ロシア人の女の子がウクライナを支援するというインスタグラムの投稿をリポストしたのを見た時は悲しかった。自分がロシア人ということで非難されることを恐れたのだと思う。でも、みんなあまり話題にしていない。今年はGCSE(16歳で受ける全国統一試験)を控えていて、頑張りなさいって言う先生に、「戦争になったら試験なくなる」って言う生徒がいたりするけれど。
——パリ・コクションでは、たくさんのデザイナーがウクライナ支援のアピールをしている。英国ファッション協会も3月3日に声明を出した。批判するのはロシア政府であって、ロシア人デザイナーではないということを明記して、ウクライナ支援サイトのリンクをつけ、ロシアへの輸出を停止する意向などをアピールしている。
これからはウクライナ人だけなくロシアの一般人にとっても辛い日々が来るんだなあと思う。
——レオンはティーンエイジャーになった途端にコロナになって、次は戦争の危機。物心ついてある意味人生のとても楽しい時期にこんなことになってしまったのだけれど、その辺りはどう?
あまりそれは感じていない。僕達の世代にとって、情報はデジタルで入って来るもので、それはコロナになろうがなるまいが変わらない。大人は仕事を失うなど大変なこともあるかもしれないけれど、学生は学生であることに変化はない。
——そうか。結構クールなんだね。では、今シーズンもコレクションを振り返ってみましょう。2シーズン目ということもあり、いろいろなことが見えてきたんじゃないかな。
前回はシモーン・ロシャとかチャールズ・ジェフリーなど、一部の自分が好きなタイプのコレクションに感動したけれど、今回はある意味全部良かった。それぞれの良さが見えてきたってことかな。例えばハルパーン。とても素晴らしかった。自分の世界とは全く違うあんなグラマーなコレクションが好きって思った自分自身に何よりもびっくりした。
——ハルパーンに感動とは本当にびっくり。
クオリティーとかディテールとか素晴らしかった。きっと前シーズン見ていたらそう思わなかった。今回はショーも服自体も、もっと深く見えるようになったんだと思う。
——今シーズンのベストコレクションはハルパーン?
それは違う。なんといってもリチャード・クイン。ショーも服も全てが素晴らしい。とてもエモーショナルなショーだった。前回はシモーン・ロシャを見てものすごく感動したけれど、今回はちょっとがっかりした。期待が大きすぎたのかもしれない。というか、リチャードが良すぎたのかも。シモーンも決して悪くない。コレクションとしてはハルパーンより好きだった。
——では、4日間に見たショーをざっと振り返ってみるね。
2月18日 金曜日
15:00 コーナー・アイブス
——まず最初はセントマーチン卒のアメリカ人新人デザイナー、コーナー・アイブスのデビューショー。金曜日だけれど学校はハーフターム(英国では春、夏、冬の長期休暇の他に、各学期の中間に1週間に中休みがある)でお休み。
最初のショーということもあってとても楽しかった。一体一体がそれぞれ違ったキャラクターを表現していて、その中にはヴィスコガール(VSCO GIRL)といったクラスメートの女の子たちが夢中になっていたソーシャルメディアのトレンドスタイルもあった。そんな身近なスタイルが新作として登場するなんて面白い。
——このコレクションは自分の生まれ育った故郷のアメリカがテーマだったのだけれど、それ以上に若い子に人気のY2K(2000年代初頭)ファッションを感じた。
今、アメリカって言葉を聞いて、まさにそれだと思った。僕たちイギリスのティーンエイジャーはアメリカから発信されるソーシャルメディアに夢中で、アメリカのトレンドがそれを通じてイギリスに入ってきている。ティックトックでもアメリカのインフルエンサーの映像を見てお手本にしている。まあ、今現在というよりロックダウン前後の傾向かもしれないけれど。あ、でも今はみんなアメリカのテレビドラマシリーズ「ユーフォリア(EUPHORIA)」に夢中。このコレクションは、イギリスにいる人がスマホを通してアメリカを覗いているような世界感を感じた。
17:00 マーク・ファスト
——このショーもローライズのフレアパンツなどY2Kを意識したショーだった。でも、デザイナーのマークは年齢的にはぐっと上で、大人目線の若者トレンドのコレクション化って感じかな。
僕のタイプじゃないけれど面白かった。
18:00 マティ・ボヴァン
——さて、マティ・ボヴァンはウールマークプライズを受賞するなど、注目の若手。会場には有力ジャーナリストがいっぱい集まっていた。
ショーは面白かったけれど、あまりピンと来なかった。とても強いコレクションだけれど、明快な何かがなかった。僕はどこかもっと綺麗なものを求めていたのかもしれない。そうは言っても、コレクション全体の中ではベストコレクションの1つだと思う。いろいろなことを考えさせられたショーという意味ではいいショー。つまらないショーは何も感じない。
——そういえば、マティ・ボヴァンもテーマはアメリカ。ボーイフレンドの故郷であるコネチカット州に2カ月間滞在してこのコレクションを作り上げた。なんだか頭の中がどんどんアメリカに引っ張られていく。
19:00 S.S.デイリー
——前回のドラマチックなショーに続く2回目のショー。比べてどうだった?
好きだった。もし、前回のショーを今見たらもっと理解してもっと好きだったかも。続けて見るといろいろと見えてくる。
20:00 ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション
——そして1日目の最後はMA(修士課程)の卒業ショー。ウェアだけでなく靴やファッションアーティファクトというアートとファッションの間のようなコースの作品もあった。
僕は3番目に登場した靴のコレクションが一番好きだった。木の靴でちゃんと歩けないけれど、引きずって歩く様子からいろいろインスピレーションをもらった。
2月19日土曜日
12:00 アルワリア
——さて2日目。朝一番のネンシ・ドジャカはどうして来なかったの?
寝てた。
——そっか。で、その次のユードン・チョイが終わった時に会場の外で私と合流した。そこで知り合いができたんだよね。
彼のことは前シーズンから知っている。ショーが終わるとフォトグラファーからデーターを受け取って、オフィスに行ってサーバーに落とす仕事をしているそう。次から次へと会場を回るけれど、ショーは見ないでオフィスとの往復だけ。面白くないって言っていた。彼はセントマーチンの学生。
——そうだよね。学生アルバイトでもなければなかなかできない仕事。そうやって、コレクションにはいろんな仕事をしている人がいることもわかってきたね。というわけで、この日最初に見たのはアルワリア。このデザイナーもさまざまな賞を受賞している注目の若手。ナイジェリアとインドのハーフ。
実はあまりよく覚えていない。床に造花のバラの花びら散らばっていたのは覚えているけれど。クロスカルチャーってみんなやっていて新鮮じゃない。というか、服はクロスカルチャーだけれど、そこから訴えかけるものがあまりなかった。
——うーん、手厳しいね。
13:00 エフティシア
——このブランドは前回はカジュアルに振れたけど、ブランドのオリジンである若手デザイナーの作るオフィスウエアに戻った。
前回より今回の方が良かった。微妙なディテールで差別化したオフィスウェアってアリだと思う。
16:00 ロビン・リンチ
——その前のモリー・ゴダードはトライしたけれど入れず、次に見たのはロビン・リンチ。ショーがはじまった時には結構いいねって言ってたけれど、終わった時には弱いなって一言。
悪くない。リアルクローズとしてこういう服もアリだと思う。
17:00 ハルパーン
——そして問題のハルパーン。ギラギラのハルパーンスタイルに戻った。
昔のセレブリティーを思い出した。別世界を見ている面白さかな。
——そういえば、このデザイナーもアメリカ人。
19:00 ラブラム・ロンドン
——続いて、黒人デザイナーによるクロスカルチャーなコレクション。
正直、このショーも服のことはよく覚えていない。最初にライブミュージックの演奏があって、向かい側に座っていたケイト・モスの娘のお父さんであるジェファーソン・ハック(デイズドメディアの共同創始者)が目を瞑ってその世界に陶酔している姿を見て、僕もそうしなければいけないと目を瞑ったけれど、長いから飽きちゃった。
20:00 リチャード・クイン
——2日目の締めくくりは今シーズンのベストショー。どこがそんなに良かったの。
ショーも服もオーケストラによる音楽もすべてが好きだった。ピンクの部屋が非現実的で、ロボットのようなモデルがとてもストロング。映画「2001年宇宙の旅」(1968年)の最後の場面を思い出した。それまで日常の中にいるのだけれど、突然非現実的な世界に入る。普通に街を歩いていた自分が非現実的なショーの世界に飛び込んだようで、そう思ったのかな。日本のアニメ映画「メモリーズ」(1995年)の「彼女の想いで」も頭をよぎった。
——終わった時にモデルが歩くときの衣擦れの音に感動したって言ってたよね。
布地の音だけでなく、スパンコールが擦れる音も聞こえた。ファッションショーって見るだけじゃなく、音楽だけじゃなく、部屋だけじゃなく、音でも感動できるんだと思った。60年代風だったり、フェティッシュな場面があったりとてもドラマチックだけれど、どこか悲しい。最後に子供みたいに小さいライラ・グレース・モス(ケイト・モスの娘)が花束持って出てきたのもとても良かった。
——今回は、デカダンなネオクラシックというこのデザイナーの原点に戻ったようなコレクションで、パワーがあったね。それにしても、あの人数制限の厳しいショー会場にどうやって入ったの?
4人チケットない人が入り口にいて、PRの人はスペースがあれば入れてあげると言っていたけれど、最後まで誰も入れてもらえなかった。そして最後の最後に、その人が一瞬中に入った時、警備員に「そこに1人分のスペースがあるから入っていい?」って聞いたら、僕だけ入れてくれた。
2月20日日曜日
11:00 セントラル・セントマーチン美術大学MAショー
——3日目の日曜日はセントマーチンの卒業ショーでスタート。
すごくカオスなショーだった。同時に違う人のコレクションがあちらこちらに登場して。服はアップサイクルがいっぱい。ラフ・シモンズっぽい服があったり、キャロル・クリスチャン・ポエルの手袋のディテールと全く同じデザインが出てきたのには驚いた。えー、それっていいのって思ったけど、自分の好きなデザイナーに敬意を表しているっていうことでアリなのかな。
——コピーしているというより、無意識にどこかで見たものを出してしまうっていうこともあるかもしれない。
17:00 ステファン・クック
——日曜日はショーの中休みがあったので次は夕方のステファン・クック。
微妙なディテールとか美しかった。クレバーだけどエモーションはない。でも、着てみたいと思った。
——メンズだけれど、私も着たいと思った。
18:00 シモーン・ロシャ
——そしていよいよシモーン。
うーん。強いショーだったけれど…
——期待はずれだったんだよね。今、インビテーションってほとんどデジタルで、フィジカルのものは届かないのだけれど、シモーンは郵送されてきた。4つ折りにされた紙を広げると、白い羽根が1枚入っていた。今回のショーは「リルの子供たち」というアイルランドの神話がテーマだったのだけれど、それは嫉妬深い継母によって、アイルランド王の2人の娘と2人の息子が白鳥に変えられ、900年後に人間に戻ると死んでしまうというお話。羽根はそのメッセージだった。
僕はきっとそのテーマがよく理解できいなかったからピンと来なかったのかもしれない。でも、服自体は前回とそれほど大きな変化はなかったよね。
——シモーンは揺るぎないシモーンのスタイル、シモーンのアイテムというものがあって、毎回違ったテーマを掲げてそれにそってアレンジしていくクリエイション。もちろん少しずつその土台となるものも変化してはいるのだけれど。きっと、もう1シーズン見るといろいろ見えてくると思う。新しいデザイナーの良し悪しは3シーズン見てから判断するものだって言われているし。
ショーが終わったらバックステージに行った。シモーンがコレクションを説明しているのはよく聞こえなかったけれど、ドーバーストリートマーケットのエイドリアンさんもいたりして、すごく楽しかった。
19:00 ファッション・イースト
——そして、次の新人合同ショー、ファッション・イーストに行こうと外へ出たらものすごい雨と風で、傘なんてさせなくてびしょびしょで、不便な東ロンドンの会場へ行くのは諦めて帰ろうと思った。でも、レオンがGoogleマップで調べて、地下鉄乗り継いで24分で行けるから行こうって連れて行ってくれた。で、到着して席に着いたらショーが始まった。感謝。
でも、僕は入れてもらえなかった。外からなんとなく見えたのと、バックステージで服を見た。ショーはどうだった?
——悪くないけど、3ブランドどれもこれぞといった強さはなかったかな。ファッション・イーストってこれまで何人も優秀なデザイナーを発掘してきたので、期待したいところだけれど。
2月21日 月曜日
13:00 ヴィヴィアン・ウエストウッド
——4日目はヴィヴィアンの展示会でスタート。結局午後からだったけれど、学校は行かなかったんだよね。
事前にワークエクスペリエンスということでお休みの許可とってあったし、行ってもすぐに出なければならないので行かなかった。
——で、初めてのショールーム取材はどうだった?
ジュースがすごく美味しかった!
——え、それだけ?
面白かったけれど、感動しなかった。パリで発表するラインと違って、このラインは広く売るためのもの。今回は寅年にちなんでタイガーが1つのテーマになっていたけれど、中国人マーケットを意識したものだよね。ここ最近、ヴィヴィアンってまたとても人気が出ている。でも、みんなが好きなヴィヴィアンって、昔のヴィヴィアン。だから今回も過去のコレクションのテーマを復刻させている。
——今回のテーマである「ワイルドビューティー」は2001年秋冬コレクションからの引用。実は前回は98年春夏コレクションからの引用だった。なんだか毎シーズン原稿書く時に、本棚から昔の掲載誌を引っ張り出して確認している感じがする。でもね、服や物だけでなく、アイデアやデザインのリサイクルってアリだと思う。素晴らしいものは過去に葬らずに、リサイクル、というよりアップサイクルして広く紹介するべきだと。
14:00 スプライヤ・レレ
——このデザイナーは私も久しぶりに見た。ファッション・イーストでデビューした時は、インド人らしいボディに布を流したデザインが特徴だったけれど、ずいぶん変わった。
今のファションソサエティーにパーフェクトフィットする服だと思う。今みんなが好きな服だから、インフルエンサーにもうける。会場にもヴィクトリア・ベッカムが見に来ていたりして。僕は好きじゃないけど、いい服なんだと思う。
——素晴らしいデザイナーって、人々が自分がそれを求めていたことに気づかなかったような新しい服、新しい価値観をクリエイトする人だって言われるけれど、それは何百人、何千人に1人でそうそう現れないもの。そんな天才には届かないけれど、優等生デザイナーはいっぱいいて、彼女はその1人だね。
16:00 ポール&ジョー
——このコレクションはハイウエストのバランスが新鮮だった。デザイナーのソフィーの息子、エイドリアンによるメンズのデビューもあった。
レディスは、ショーで見る以上に実際に女性が着たらとても綺麗な服なのかと思う。ショーの後、賑やかなバックステージも入れて楽しかった。
19:00 オズワルド・ボーテング
——その後、フェン・チェン・ワンのプレゼンテーション見て、レジーナ・ピョウに行ったけれどレオンは入れず、最後にオフスケジュールのオズワルド・ボーテングを見た。サヴォイシアターでの大掛かりなショー。
これはセレブレーションだった。アーティストも登場してロックダウンから脱したことを祝うようなイベント。でも服はオールドファッションだった。
——このデザイナーは90年代に活躍して、ジバンシィのメンズのクリエーティブディレクターも務めた。パリのラグジュアリーブランドが最初に起用した黒人デザイナー。それにしても、今回のショーは90年代そのままの感じが否めなかったな。なんたって1時間押しでスタートするあたりもバリバリ90年代。
着物風のジャケットがあったりして、小さい頃飛行機の中で見た通信販売の雑誌に出てくる服みたいだった。
——そして、私は原稿書かなければならないので帰ったけれど、レオンはパーフェクトマガジン主催のパーティーに行った。翌日の最終日はほとんどショーがなくて、実質的にこれが打ち上げみたいなパーティーだったから、そこで終了っていうのはいい流れだったね。
楽しかった。来シーズンデビューショーをするヘンリー・スタンフォードという若いデザイナーと知り合い、ショーに招待してくれることになった。今回のファッションウィークは入れないショーもあったけれど、それはそれでいい経験をしたと思う。
——で、こうしてコレクションを振り返ってみて、今どきの3つの話題に全く触れていないことに気がついた。プラスサイズモデル、ジェンダーニュートラル、そしてサステイナビリティー。とりわけプラスサイズモデルはあらゆるショーに登場して、ものすごい変化を感じた。前シーズンからショーを見はじめたレオンにとっては普通に映るのかなあ。
確かに今回は前回より増えた。そういえば、ロックダウン中、僕のまわりの若い子はソーシャルメディアを通してボディーポジティブなことに夢中になっていた。レイシズムなどもそうだけど、そこではいろいろな人がいろいろな意見を発してそれを共有できるので、どんなに影響力のある人の発言をも上回るパワーがある。だから、そういうことが物凄いスピードで進んでいる。
——シモーン・ロシャが男性モデルをさりげなく混ぜていたり、マティ・ボヴァンはレディスなのにモデルの大半が男性だったりしたけれど、全く違和感なかった。ジェンダーニュートラルもそうやって一気に進んだ感じ。
男性が女性の服を着ると、女性の服ってどういうものか考えさせられて面白い。女性が着ていたらそんなこと考えない。
——なるほど。ダイバーシティーもそうだけどサステイナビリティーも今回全く話題にしなかったのは、少なくとも私たちの意識の中では、この1年でそれらがすっかり当たり前のことになったということかもね。
あっと気がつけば、ロンドン在住が人生の半分を超してしまった。もっとも、まだ知らなかった昔ながらの英国、突如登場した新しい英国との出会いに、驚きや共感、失望を繰り返す日々は30ウン年前の来英時と変らない。そんな新米気分の発見をランダムに紹介します。繊研新聞ロンドン通信員