バカ売れ! ワンジーって何?(若月美奈)

2013/12/15 13:28 更新


Medium %e5%ad%90%e4%be%9b%e7%94%a8 %e5%b7%a6%e3%81%8b%e3%82%89%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%b9 %e3%82%b9%e3%83%9a%e3%83%b3%e3%82%b5%e3%83%bc  17  %e3%83%8d%e3%82%af%e3%82%b9%e3%83%88  22

今年の英国クリスマス商戦で話題一人勝ちのアパレル商品がある。

ワンジー(ONESIE)と呼ばれるつなぎタイプのパジャマがそれ。まずはこのスーパーマーケットチェーン、アズダのプライベートブランド、ジョージのクリスマスコマーシャルを見ていただきたい。

  


「ワンジー、ツージー、スリージー・・・」と、ワンジー姿の3人の子供達が写る。それはまるで赤ちゃんのカバーオール。こんなに大きくなっても着ているんだ、と思いきや、少し間が開いて、「オーノー、フォージー」とお父さん、そして「アッハー、シー、ファイブジー」と寝ているおばあちゃんへとカメラが進む。お父さんはスーパーマン、おばあちゃんはゼフラ柄のワンジーを着ている。今年のクリスマスはジョージのワンジーで家族団らんを、というコマーシャルである。

ワンジーが注目されるようになったのは1年前あたりから。もともとはパジャマ、あるいは部屋着として売られるようになったのだが、セレブがその姿で外出する写真がパパラッチされ、一役話題に。さすがにハロウィーンでもなければ、ロンドンの街中でこの姿の人に出くわすことはまずないが、ホリデー先などでは、結構皆これで外出したりするらしい。

全身派手な柄ものだったり、耳付きフードの動物スタイルなど、ちょっとしたコスプレ風。からだを締め付けずにらくちんで、保温性にも優れている。そして、普通のパジャマよりもきちんとして見えるというのが人気の理由らしい。どこがきちんとしているのかと突っ込まれそうだが、確かに上下分かれたパジャマよりも部屋着度が高い。

随分と長いこと、ジャージがパジャマ兼部屋着として重宝されたが、そろそろ選手交代といったところ。ナチュラル志向にも飽き、ちょっとケミカルで大胆、そしてファンタジックなものが着たい気分という、今のトレンドにもぴったり合致しているというのは考えすぎだろうか。

 そんなワンジーが、ギフトとして、家でのリラックスウエアとして、今年のクリスマス商戦の期待の星として浮上することになった。

スーパーマーケットやディスカウンター、ファストファッション系が中心で、大人用で25ポンド(4,000円弱)が中心価格。もっとも中にはカシミア入りで200ポンド(30,000円)近くするものもある。ちなみに、この冬はフェアアイルやトナカイが入ったスキーセーター風の柄がトレンドらしい。子供はクマよりも、緑のワニやドラゴン。

 

 
大人用。左からデベナムス(£25)、ファットフェース(£48)、ネクスト(£26) 

 
子供用。左からマークス&スペンサー(£17)、ネクスト(£22)

 

ワンジーという言葉は80年代に生まれ、当時はパジャマや部屋着だけでなく、オールインワンのアイテム全般を指していたらしい。そういえば、80年代はじめにはジャンプスーツが大流行したのを記憶している。

何を隠そう高校生の時、親や友人の同伴なく、原宿の竹下通りではじめて1人で買った服が、コットンのジャンプスーツだった。比較的ゆったりとしたシルエットだったが、トップがライダーズ風のアシメトリーなデザインで、メタルジッパーがついたちょっぴりロックなデザイン。あの頃、ロンドンではあのジャンプスーツをワンジーと呼んでいたのだろうか。

せっかくだから、ワンジーを一着買ってみよう。でも、1つ気がかりなことがある。トイレだ。慌てて脱ぎ、うっかりと袖を便器にポチョンといった、あのジャンプスーツの悪夢がよみがえる。部屋着だし、当時の日本のような和式トイレとは違うので、そこまで心配することはないのだろうが・・・・

 

 
ジョン・ルイス百貨店のクリスマスウィンドウ



あっと気がつけば、ロンドン在住が人生の半分を超してしまった。もっとも、まだ知らなかった昔ながらの英国、突如登場した新しい英国との出会いに、驚きや共感、失望を繰り返す日々は20ウン年前の来英時と変らない。そんな新米気分の発見をランダムに紹介します。繊研新聞ロンドン通信員

関連キーワードレポートプラス


Bnr counter agreement
Bnr denshiban

この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事

Btn gotop