無印良品 23年春夏商品の2割を25%値上げ

2022/12/28 06:28 更新


 良品計画は「無印良品」の商品を値上げする。21年からの原材料価格の高騰と急激な円安に伴い、23年春夏商品の2割を平均25%値上げする。23年1月13日から大型家具、プラスチック収納、布団カバーなどの布製品や食品、2月3日から生活・雑貨の小物商品を値上げする。

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 1月13日に「パイル織りその次がある薄手スモールバスタオル」を税込み790円から990円に、「ジュート・マイバッグA4」を250円から399円に、「素材を生かしたカレー・バターチキン」を350円から390円に、2月3日からメンズ、ウィメンズの「脇に縫い目のない二重ガーゼパジャマ」を3990円から4990円に、それぞれ値上げする。

 値上げに伴い、物価上昇下での日常生活への対応や地球環境への配慮の観点から家具の月額定額サービスの本格化やプラスチック商品のリユース・リサイクル・代替素材商品への100%移行の推進、値上げ前と同一価格での代替新商品の開発・販売に取り組む。

 綿100%製シングルボックスシーツは1490円で販売してきた。しかしここ数年の綿花高騰と急激な円安を受け、綿製の布団カバー・シーツを値上げする。シングルボックスシーツは1490円を維持するため、代替の機能素材製「乾きやすい寝装ファブリック」シリーズを開発し、1月12日から販売する。

 15年12月の靴下を皮切りに、消費者の生活感覚に沿って、生活の基本となる商品の値下げを定期的に実施してきた。生産地や素材の集約で買いやすい価格を実現し、購入頻度と買い上げ点数を高めて収益性を維持することに力を入れてきた。ただ、コロナ禍によって既存店売上高は苦戦が続き、堂前宣夫社長は7月の第3四半期(22年5月連結)の決算発表のタイミングで、「継続的に行ってきた価格見直しによる売り上げ拡大効果が止まった」との見方を示していた。



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