3兆9000億円(柏木均之)

2013/08/18 12:26 更新


柏木です。

前回、枝豆について書きましたが、夏はゴーヤも旨いです。



 

最近は時期を問わず手に入るようにもなりましたが、夏場には安くなるので助かります。写真のチャンプルに仕立てたゴーヤ近所のスーパーで1本98円でした。苦味が気になる人は切った後、しばらく塩水につけてから調理すると若干抑えられます。

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さて、お知らせしていた通り、繊研新聞の2日付の1面と3面に12年度の専門店ランキング調査の結果を掲載しました。



 

毎年実施している、専門店ランキング調査ですが、年度によって調査にご協力いただく企業数は変わるものの、だいたい日本の衣料品専門店市場の総売上高の7~8割を網羅しています。

なので、この調査結果を見ると、市場に占めるファッション専門店の趨勢がつかめます。細かな内容は当日の紙面を参照いただきたいのですが、12年度の専門店の業績の特徴は要約すると以下のようになります。

1、回答企業158社の売上高合計は3兆9000億円で前年比5.6%増

2、売上高上位20社で158社合計の7割を占める

3、1位はユニクロで売上高6200億円、2位はしまむらで4870億円

4、ユニクロとしまむらだけで158社合計の3割弱を占める

回答企業全社の売上高合計が5%以上伸びたのは、リーマンショックの影響で各社の売れ行きが凹んだ09年以降で見るともっとも高い伸びです。

専門店業績全体が回復基調を示した理由はいくつかあります。

①回答企業の決算期は12年8月期から13年3月期に当たり、東日本大震災で消費が落ち込んだ反動が反映されている。

②増収を果たした企業が売上規模500億~6000億円の大手に集中しているため、全体への波及効果が大きかった。

③大手のみならず中堅(年商100~400億円)の中にも高い成長性を示した企業があり、全体の伸びを底上げした。

ちなみに理由②に関してですが、専門店市場全体の3割を占めるユニクロとしまむらが増収だったことに加えて、自社の得意とする分野で顧客をしっかりつかんだ大手専門店の伸びも効いています。

次回はその辺について詳しく。




かしわぎ・まさゆき 20余年にわたり、川上から川下まで取材をしてきた記者が1億コ(自己申告)のネタから選りすぐりを披露します。編集部記者。92年入社、大阪支社で商社など川上分野とアジアを長年取材。02年に東京本社転勤、現在、セレクトショップや外資系チェーン店などを担当。統計資料なども司るデータ番長




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