ミズノは、同社のランニング靴史上最も環境負荷を低減したシューズ「ウエーブネオコレクション」を発売した。さらに米国森林基金(NFF)と協力し、同シューズの原材料調達から廃棄にいたる過程で排出されるCO2(二酸化炭素)の吸収を目的に植林活動を実施。同社としては初めて、CO2を「相殺」する商品となる。
展開するのは、推進力に優れ、上級者までを対象にした「ウエーブネオウインド」(2万円)と、ランニング時に柔らかさを感じる走り心地を好む初心者から中級者向けの「ウエーブネオウルトラ」(2万2000円)。いずれも、リサイクルポリエステルや藻類を含む植物由来材料などを使い、アッパーとソール原材料のCO2排出量を、一般的な材料を使ったものより、ウインドは約20%、ウルトラでは約10%削減した。
新コレクションは、製造過程などで排出されるCO2をオフセットする商品。ミズノは22年1~2月、NFFと連携し、ミズノUSAがある米ジョージア州チャタフーチで、ロングパインツリー約10万本を植林した。この植林活動により、ウエーブネオコレクションが排出するCO2量579トン(初年度販売数目標約5万足)を相殺する。
なお、商品ライフサイクルにおけるCO2排出量と植林によるCO2吸収量の測定は、認証機関であるDNVビジネス・アシュアランス・ジャパンによる第三者検証を受けたという。