「ミヤオ」秋冬 バルーンのボリューム、すっきりと

2018/04/23 04:27 更新


 「ミヤオ」(宮尾史郎)は18~19年秋冬、バルーンのようなボリュームトップを軸にしたシンプルなラインを見せた。丸みのあるトップにチュールの透明感を重ねたりボリュームのあるスリーブを取り入れながら、全体としてはシンプルに収めている。

 バルーンのような袖は、宮尾が1年くらい前にパターンをいじっていたものから発展させた。チュールのドレープやふわふわとした素材を組み合わせながら、大きいものや凝ったものを極力作らないで、リアルピースに落とし込んだ。

 バルーンのような袖のトップに対してボトムはすっきりとしたラインに。定番アイテムと言えるスウェットでもおしゃれに見えないかという発想から、トレーナーにチュールを重ねたり、天じくのトップにチュール刺繍でブラトップのようなトリミングを飾る。

 「すっきりした感じにしたかった。パラドックスのようでもあるけれど、ふわっとした中にとがったものができないかと思ってそれを目指した」と宮尾。

 強撚ギャバジンのシャンブレーで作ったバルーンブルゾン5万6000円、ナイロンのバルーンブルゾン5万8000円、チュール包みのトレーナー3万1000円、チュールドレープを飾ったパンツ3万9000円。





この記事に関連する記事