三越伊勢丹 蜷川実花と新ブランド

2017/03/30 06:25 更新


 三越伊勢丹は29日、写真家の蜷川実花と協業で「クロス・エム」を立ち上げた。同氏の写真を小松精練の「モナリザ」でデジタルプリントし、自主編集売り場「リ・スタイル」のPBバイヤーやスタイリストらが開発。ドレスを中心に、17年春夏はウェア19型、雑貨7型を揃える。「日本発ブランドとして、海外でも販売する」(岩下えりさバイヤー)考えだ。

 「ドレスアップ・エブリデー」(日常こそドレスアップしよう)がコンセプト。「リ・スタイル」などの自主売り場では、結婚式の二次会などのオケージョンに対応できるドレスが不足気味で、現場のスタイリストから強い要望があったことも開発を後押しした。

 京都の桜などの写真を大胆にプリント。複数の写真を組み合わせたり、写真をトリミングして再構築したりと、立体の服に合わせて柄を落とし込んだ。

ドレス中心の「クロス・エム」(写真は5万2920円)

 一方、「気に入ったドレスはクローゼットにしまいがちだが、毎日のように着てほしい」(蜷川氏)と、洗える機能や、着心地の良いパターンにもこだわった。全面プリントのハレのドレスのほか、無地との組み合わせ、レースなど異素材やプリーツ加工を部分的に使ったスカート、カットソーなど、日常的に着やすいものを揃えた。ドレスが4万円台後半から5万円台、スカートは3万円台。

「リ・スタイル」のスタイリスト(写真)の要望も取り入れて開発した


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