三越伊勢丹 来春にデニムプロジェクト 阪急阪神百貨店やセレクトショップと協業 「リーバイス」501の古着を再生 国内外の約50のブランドが参加

2021/12/01 14:28 更新


ユーズドストックをアップサイクルし、150型のアイテムを商品化する(三越伊勢丹)

 伊勢丹新宿本店は22年3月23日~4月5日、本館1階ザ・ステージなど各拠点で「デニムプロジェクト(仮)」を開催する。三越伊勢丹のほか、阪急阪神百貨店、岩田屋三越、セレクトショップのエスティーカンパニー(群馬県桐生市)、ミッドウエスト(名古屋市)、ギア(山形県寒河江市)が協業し、ヤマサワプレス(東京、山澤亮治社長)が所有する約20トンの「リーバイス」501のユーズドストックを再生するプロジェクトとなる。

 同プロジェクトはヤマサワプレスが長年培ってきた技術をもとに、手作業によって一本一本を丁寧に洗濯したデニム製品を、デザイナーやクリエイターらとの協業で、よみがえらせていく試み。国内外の約50のブランドを通じてアップサイクルした約150型のアイテムを販売する。

 洋服やバッグ、シューズのファッション、家具などライフスタイルアイテムやアートまで、小売りの垣根を越えたネットワークを生かし幅広いカテゴリーを商品化する。

 プロジェクトを立ち上げたのはヤマサワプレスが19年6月、米国ロサンゼルスでダメージや汚れがひどく、どこにも引き取り手がいなかった約20トンのリーバイス501の古着デニムとの出合いから。劣化が激しくて売れないものは廃棄されてしまうことから、山澤社長は「これをなんとかしたい。ビンテージデニムが好きな者同士で、自分たちができること、楽しいことにチャンジしたい」と、仲間に声をかけて物作りのチームを組んだ。アイロンプレスから検品補修、洗い作業まで専門に行ってきた同社のノウハウを生かして事業化し、今回の協業に至った。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事