ウェアラブル製品・サービスのミツフジ(京都府精華町)は6月8日、東京海上日動火災保険と連携し、暑熱リスクの検知に特化したリストバンド型ウェアラブルデバイス「ハモンバンド」に、熱中症による入院を補償する保険を付帯した〝熱中症補償つき〟ハモンバンド(税込み9900円)のサービスを本格的に始めたことを発表した。
このサービスは、熱中症が原因で入院となった場合、入院保険金の支払いとメディカルアシストを提供する。入院保険金は、日額5000円×入院日数(最大180日以内、最大90万円補償)。メディカルアシストは、緊急医療相談や医療機関の案内、予約制専門医への電話相談サービスを指す。サービスの利用には事前にQRコードを通じた保険の加入登録が必要。補償期間は登録翌日の午前0時から1年間。
昨年の11月から同社のウェブサイト「ハモンAGストア」で実験的に販売していたが、このほど同サイトで本格的に販売をスタートした。両社は「お客様に安心、安全を届けるだけでなく、心身の健康維持と健康寿命の延伸、医療費が適正化された社会の実現を目指す」という。
ハモンバンドは、連続した正確な心拍情報をセンシングし、そのデータを解析するという、同社がスマートウェア(衣服型のウェアラブルデバイス)を活用して培ってきたコア技術をベースに、産業医科大学、前田建設工業との共同研究で開発した。手首に着けて取得した心拍情報から深部体温の上昇変化を推定できる独自のアルゴリズムを実装している。深部体温の上昇変化を捉え、暑熱リスクを3色のLED(発光ダイオード)と振動で知らせる。「複雑な設定がなく、通信は不要のため、いつでも、どこでも、誰でも簡単に使える」点を訴求している。