三越銀座店“最旬グローバル百貨店”へ

2015/09/02 15:40 更新


 三越銀座店は8階に市中免税店を新設するのに伴い、段階的に実施していた全館リモデルを10月14日にオープンする。銀座の立地を生かした日本発の「最旬グローバル百貨店」としての機能を整えて、最高レベルの日本・世界基準を追求する。免税店は年内にオープンする。

 各フロアにモノ、コトの情報発信スペースを新設し、日本、世界からの来店客に向けた旬の銀座スタイルによる品揃え、もてなしのサービスを充実する。新たなターゲット顧客を湾岸エリアを中心とした都心生活者と訪日・在日外国人に設定し、来店頻度やリピート率を高める。

 婦人服売り場は3層から2・5層に、紳士服・雑貨は半分の面積に縮小するが、銀座発の独自編集でグレードを引き上げる。婦人服は3階をトーキョー、4階をインターナショナル、中5階をギンザを切り口に「心地良いラグジュアリー感」を品揃え、環境、接客で提供する。婦人雑貨は「銀座の最旬ザッカ」をコンセプトに独自商品を増やす。特選宝飾・時計はそれぞれ1階と中2階に集約し、比較購買できる環境を整える。紳士服・雑貨は5階がアクティブなオフィシャル、6階が上質なプライベートの2シーンに区分した。リビングは日本と世界の最旬の暮らし、スタイルを提案する。

 同店の14年度売上高はインバウンド需要が寄与し、前年比7・5%増の744億円だった。免税売上高の比率は15%に達した。今回は5年前の新館増床以来の大規模なリモデルとなる。投資額は約50億円。8階の免税店は売り場面積3300平方㍍に、ジャパン企画、ラグジュアリーブランドの衣料品・ジュエリー・時計、化粧品を品揃えする。従来の消費税8%だけでなく、関税も免税対象になることから、新たな需要を掘り起こす。



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