いとこの結婚式を機に訪れたアフリカ・ケニア。そこに魅了された西川麻衣子さんは20年に、アフリカの布を使った服や雑貨のブランド「ミレレ・フォー・アフリカ」(ミレレはスワヒリ語で「永遠」の意味)を立ち上げた。ブランドが目指すのは「誰もが支え合える世界に貢献する」こと。売り上げの一部は、ケニアの子供たちのために役立てている。
(壁田知佳子)
心の距離の近さ
ケニアでは西川さんのいとこの結婚相手の両親が30年以上、NPO(非営利組織)の活動をしている。西川さんは14年に初めてケニアを訪れ、NPOが運営する小学校や病院、孤児院で子供たちと交流した。15年、9年間勤めたアパレル企業を退職後に再び、ケニアを訪れた。西川さんはケニアの魅力を「人と人との心の距離が近い。みんなで支え合い、分かち合う」ところだと話す。