ミカムとミペル12日開幕、日本ブース出展

2017/02/10 06:30 更新


 イタリア靴メーカー協会が主催する世界最大級の国際靴見本市ミカムが12日、ミラノで開幕する。伊国内外から1400社以上が出展、17~18年秋冬向けの商談を行う。15日まで。

 昨年から見本市の質の向上に取り組む同協会では、とりわけラグジュアリーゾーンを見直し、「ハイレベルのメーカー企業に限定した」という。結果、出展を見送った企業は80社近くになるが、「本当に良い製品を提供する環境を大事にする」方針。

 新たに、ラグジュアリーブランドの商品の一部を紹介するスペースを設けるなど、トレンドの発信にも力を入れる。

 また、若い人材を支援するための展示エリアを新設。今回は若手デザイナーが参加しており、将来は国際的なデザインアカデミーや専門学校と協力してチャンスを広げていく考え。

 日本からは、経済産業省が支援するジャパンブースで6社が出展。同時開催の国際革小物見本市ミペルには、日本皮革産業連合会が支援するジャパンブースで7社が出展する。

 ミカムのインターナショナルデザイナーエリアには、三越伊勢丹ホールディングスが16年9月展に続き単独出展する。国内の婦人靴売り場で販売するPBの「ナンバートゥエンティワン」を「NTバイイセタンミツコシ」で、海外共通ブランドとして打ち出す。

 前回も好評だったクリエイター協業商品、カスタマイズ商品に、日本未発売のNTシンデレラシューズを加え、日本製で約120SKU(在庫最小管理単位)の靴と一部バッグも展示する。他産業の企業と開発した割れにくいガラスの装飾など、日本の物作りに磨きをかけている。

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日本未発売のNTシンデレラシューズ


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