新型コロナウイルスの感染状況の改善と制限の緩和で、街に人出が戻ってきた。通勤電車も混雑してきた。コロナ下で空いている電車に快適さを感じていた。最近の混雑には以前のように慣れることができず、苦労している。
とはいえ、まだコロナ禍前の水準に人出は戻っていない。コロナ下でテレワークが浸透したのと、訪日外国人が激減したためだ。
政府は訪日外国人の入国規制を緩和し、6月1日から1日当たりの入国者数の上限を従来の1万人から2万人に増やし、10日から外国人観光客の入国を再開する。7月から、入国者数制限をさらに緩和することも検討しているようだ。かつての水準にすぐには戻らないだろうが、外国人客の増加に対する期待は、観光業だけでなく、ファッションビジネス業界でも高い。
問題は以前のように、外国人客にしっかり対応できるかどうか。コロナ禍から2年が経ち、以前の外国人客によるにぎわいを知らず、外国人への接客経験がない若いショップスタッフも多いだろう。感染防止策も徹底しなければならない。マスク着用に抵抗感がある外国人客への対応も課題になるかもしれない。
外国人客を迎えるには、この2年間での様々な変化を踏まえた対策が必要だ。それ以前に、多くの外国人客でにぎわう状況に早く慣れるようにしなければ。