《めてみみ》着替えた時から

2019/07/22 06:24 更新


 ラグビーワールドカップ2019日本大会が9月20日、開幕する。前回大会で強豪、南アフリカを破った日本代表チームが今大会はホームでどのような戦いを繰り広げるか。開幕が迫り、関心は高まっている。

 かつてはラグビーのジャージーといえば綿100%だった。染めやすく、丈夫で吸湿性、通気性に優れ、激しい運動で汗をかいた体を冷ましてくれる。半面、水を吸うと重くなることや、摩擦が大きく相手につかまれやすいことなどから、今では綿ではなくポリエステルが主流になり、さらに適した素材を求め日々、進化を続けている。

 ラグビー日本代表チームの19年の新ジャージーは、前回大会から素材を一新するとともに、ポジションによって編物の組織を変えている。オフィシャルサプライヤーのカンタベリーオブニュージーランドジャパンによると、相手とぶつかり合うフォワード用には、強いプレッシャーに負けない耐久性やホールド感のある経編み、軽快なステップで相手をかわしトライに持ち込むバックス用には、軽量で伸縮性に優れた丸編み。いずれも日本のテキスタイルメーカーと開発した新素材だ。シルエットもポジションによって3種類用意している。

 要求されるパフォーマンスを最大限に発揮するために開発されたジャージー。着替えた時から戦いは始まっている。



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