「原宿の〝街〟をひっくり返せ!」を合言葉に、先週、「ファッションレボリューションウィーク」が行われた。13年にバングラデシュで起きた縫製工場の崩落事故を繰り返さないため、ファッションの真の価値を改めて考えようとロンドンから始まった国際的なムーブメントだ。
洋服を裏返しタグの写真を撮影し、ブランド名と「私の服はだれが作っているの?」というハッシュタグをつけてSNS(交流サイト)に投稿する活動。世界90カ国7万人以上が参加している。同ウィークに先駆け、一般社団法人エシカルタウン原宿が開催したキックオフイベントには150人以上が集い、盛況だった。
イベントでは映画「トゥルーコスト」の上映やトークショー、「リバースプロジェクト」などエシカルファッションの紹介、懇親会などがあり、ファッションの裏側についてじっくり考えるきっかけになったという。
エシカルタウン原宿の拠点である裏原のショップ「ギブライフ」でも、神戸を中心に害獣問題の解決のため、野生の鹿を一頭丸ごと有効活用するプロジェクトを進めるメリケンヘッドクォーターズが期間限定店を開くなど連動している。社会貢献への志の高いブランドが増えるなか、点在していたブランドが集い、連携してより多くの人たちに発信できる場がますます重要になるだろう。