メルカリが衣替え調査 〝かくれ資産〟最大2兆5000億円

2019/10/07 06:30 更新


 メルカリは「衣替えに関する実態調査」を実施した。「秋冬の衣替えで捨てる予定」の衣類、バッグ、靴、アクセサリーなどの数量をカテゴリー別に聞き取りした。これらをフリマアプリ「メルカリ」内でのカテゴリー別平均取引価格と掛け合わせ、衣替えの際にアイテムを処分することで生まれる機会損失を「アパレルかくれ資産」として算出した。

 調査期間は9月3、4日。節約アドバイザーの丸山晴美氏の監修のもと、全国の20~69歳の男女1030人(男性515人、女性515人)にインターネットで調査した。

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10月衣替え最多

 「いつ衣替えをするか」(複数回答)の質問には、「10月」が最多で54%を占めた。「年内に秋冬への衣替えを実施するか」(単一回答)には、73%が「する」と回答した。

 「もう着用しないと思う服の基準は」(単一回答)の項目には、「1年間着ていない」(28.9%)が最多となり、「服の機能がなくなるまで」(21.9%)、「2年着ていない服」(19.4%)が続いた。

「保管」も多数

 「もう着用しないと決めた服をどうするか」(複数回答)の質問には、「捨てる」が75%と最も多く、「保管する」が53%、「売る」が33%、「譲る」が21%だった。「今後どうしていきたいか」(同)には、「売りたい」が50%を占め、売りたいという意向が17ポイント上昇している。

 アパレル関連アイテムの平均保有点数は、男性が48点、女性が105点という結果になった。そのうち、男性は5.7点、女性は14.9点のアイテムを「次回の衣替えで捨てる」と回答した。この結果、秋冬の衣替えで服を捨てることによる機会損失「アパレルかくれ資産」は、男性が3万3154円、女性が5万5166円となった。また、総務省統計局の人口推計(19年8月1日現在概算値)と掛け合わせることで、全国の「アパレルかくれ資産」の総額は、最大2兆5000億円になるとした。



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