マキシン 今秋、カプセルトイ発売 帽子のミニコレクション

2021/06/09 06:30 更新


 帽子製造・販売のマキシン(神戸市)は今秋、カプセルトイ事業を始める。自社の婦人帽子のミニチュアコレクションで、玩具メーカー、SO-TA(東京)がプラモデル「創彩少女庭園」と協業する。小さいうちからマキシンの存在を知ってもらい、将来の顧客につなげたいとしている。ホビーファンへのアプローチによる顧客化も狙っている。

 事業を推進する栁憲司営業統括部長兼ライフスタイル事業部長は、「カプセルトイは8歳の息子が幼い時からを買い続けており、何が出るのかわからないわくわく感がある」と話す。以前から訪日旅行者のお土産として人気があり、サブカルチャーとの協業も多いことから興味を持っていたという。異業種の知人にカプセルトイの製作会社を紹介してもらい、玩具メーカー、SO-TAとの取り組みが始まった。

 カプセルトイの内容は、エレガンスハット(レッド、ブルー)、キャペリンハット(ホワイト、アニマル柄)、ソフトハット(レッド、ブラック)、麦わら帽子(ブラウン、ベージュ)など、8種類を予定する。ヘッドマネキンと、組み立て式ペーパークラフトのロゴ入り化粧箱が付く。手持ちのフィギュアにかぶせて遊ぶこともできる。発売は9月で、税込み400円。

ソフトハットのミニチュア(サンプル)をかぶった「創彩少女庭園」の小鳥遊暦ちゃん(フィギュアは別売り)

 カプセルトイは初回3万個を生産する。北海道から沖縄まで目に触れる機会を作れることに期待する。マキシン神戸トアロード本店でも扱う。「マキシンの顧客である大人女性が見つけて、お孫さんやお子さんに買ってあげ、小さな時からマキシンに親しんでもらえたら」と栁部長は話す。第2弾、第3弾も続けていきたいとする。

 創彩少女庭園との協業もあるため、これまでリーチできていなかった若いアニメファン層での知名度も上げる考えだ。

 百貨店向け高級婦人帽子を主力とするマキシンは、コロナ禍の影響を強く受けた。創業80周年の昨年12月、ライフスタイル事業部を設立、既存のブランド力を活用し、新たな顧客開拓、帽子以外の製品やサービスの開発に取り組んでいる。「コロナ下ではあるが、アフターコロナに向け、様々な異業種の人と会話して新たな物作りを発信する必要がある」と意気込む。

ミニチュアコレクションのフライヤー


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