紡績の23年3月期決算は、市況回復を背景に5社が増収となった。ダイワボウホールディングス(HD)とクラボウは大幅に収益を伸ばした。ほか4社の営業損益は原燃料高と円安によるコスト上昇が響き、3社が減益、1社が赤字だった。
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主力事業が好調
ダイワボウHDは、収益の9割を占めるITインフラ流通事業が好調で、売上高は前期比19.9%増、営業利益は17.3%増。主に企業・官公庁などで安定的に受注があり、パソコンやネットワーク機器が好調に売れた。パソコン出荷台数は前期比5.4%増の299万2000台。「(国内の)法人利用のパソコンの3台に1台以上は当社が関与している」という。サブスクリプション(定額制)製品の契約も増加。高校の生徒用端末や小中学校の教職員用端末の導入案件も増えた。
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