大手チェーン専門店の中国事業が、新たな段階を迎えている。ここ数年は、一部の好調企業を除き全体基調は事業撤退・縮小・赤字などトーンダウンしていたが、ここにきて、反転攻勢や積極拡大に乗り出す動きが目立つ。現地ブランドが急速に成長するなか、日系ブランドは一層の独自性とスピード感を追求している。
(石井久美子)
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19年12月21日、アダストリアは「ニコアンド」のグローバル旗艦店を上海にオープンした。淮海中路の一等地で、「無印良品」が入る建物とは連絡通路でつながっている。現地メディアでも大きく報道され、連日約3万人が来店する好スタートを切った。これまで中国本土ではレディスを中心にブランド複合店を運営してきた。それらを全て退店し、再出発の1店目としてライフスタイルブランドのニコアンドを選んだ。